■机に置いたピアスが……
あれから6年。うのは再び信頼していた人に裏切られる形となってしまったのだ。本誌が調べを進めると――。
「事件が起きたのは今年の7月6日です。神田さんが事務所でインスタグラム用にメークをするため身に着けていたジュエリーを外して机に置いたところ、しばらくするとピアスの片方がなくなっていたそうです。
ピアスは3カラットのダイヤモンドで作られた特注品で、価格は片方でおよそ750万円。その日は家中をスタッフらと必死になって捜したものの見つからず、家族とも相談して後日に紛失届を赤坂署に出したそうです」(捜査関係者)
それから1カ月ほどたった8月中旬、事件は急展開を迎えることになる。
「赤坂署が紛失時、事件現場にいた女性スタッフ・Mさん(24)を任意で事情聴取したところ、犯行を自供したのです。
Mさんは事件のすぐあとに突然『来月いっぱいで辞めます』と神田さんサイドに申し出たため、捜査していた警察が不信に思い事情聴取に至ったそうです。自供する少し前には弁護士を雇い、ピアスを買い戻す手続きなどもしていたようです。そのため現在ピアスは神田さんの手元に戻されています。
犯行に及んだ目的はお金で、盗んだ翌日にリサイクルショップで転売したそうです。鑑定書がなかったためピアスは150万円ほどで取引されたと聞いています」(前出・社会部記者)
Mさんはうののオフィシャル写真やSNSにアップする動画などの撮影を担当。さらに企画考案や宣伝アドバイザーまで務め、うのを近くで支えていたという。
「Mさんは2年ほど前から、委託していたSNS用の動画制作会社のスタッフとして、うのさんの自宅や事務所に出入りするようになりました。愛想がよく人なつっこい性格で、うのさんにも気に入られていましたね。
娘さんとも、仲よくしていたそうです。ブランド好きでいつも特徴的なかわいらしいネイルをあしらっていたのを覚えています。昨年に彼女が独立してインフルエンサーマーケティングなどを行う会社を立ち上げたあとも、信頼していたうのさんの希望で、引き続き仕事をもらっていたみたいです」(映像制作関係者)
一連の犯罪行為について、レイ法律事務所・河西邦剛弁護士はこう語る。
「ピアスを盗んだ時点で窃盗罪が成立しています。窃盗罪は100円のおにぎり1つでも、今回の750万円相当のジュエリーでも同じ罪名になります。
ただし、刑の重さに関係するのは被害金額です。今回は被害金額が750万円と大きく、質店に売って得た金額も150万円。数百万円単位ですと罰金処分ではなく実刑がありえますね。
転売行為自体は犯罪にあたりません。しかし転売するということはお金目的であることが明白なので、情状の点で印象がよくないのです」
Mさんがピアスを買い戻していることについては、それで罪に問われなくなるということは一切ないという。
「今後、起訴か不起訴かということについては、神田さんのほうから被害申告があって、Mさんへの処罰を求める感情があれば起訴されてもおかしくない事例です。起訴された場合、執行猶予が付いた年単位の懲役刑になると思われます」