■若く長く生きるには、年下の人や好奇心を大切に
寂聴さんは’17年12月に長編小説『いのち』を上梓。そして’18年4月には96歳の誕生日を前にInstagramを開設。「日本最高齢のインスタグラマー」として話題となり、開設1日でフォロワー数が1万2,000人を超えるほどの反響を呼んでいた。
そして、“インスタグラマー・デビュー”も寂聴さんの若さの秘訣だったようだ。’19年4月、寂聴さんは本誌に好奇心と若々しさの関係性について説いていた。
「年がいもないことをすればするほど、人は気持ちが若々しくなるのです。私がこの年でも小説家として活動できているのは、あまり人の言うことを聞かず、“好きなこと”を続けてきたからでしょうか」
そんな寂聴さんは昨年12月に新型コロナウイルスで世界が混迷を極めるなか、本誌で「コロナのせいで人と会えなくなったのは、非常につらい、寂しいことでしたね」と心情を吐露。いっぽうで「その寂しさを救ってくれたのは、私の66歳年下の秘書・瀬尾まなほが産んだ赤ちゃんでした」として、こう続けていた。
「まなほの赤ちゃんと廊下に寝転んで遊んでいると、自分が子どもにかえったような気持ちになる。そのおかげなのでしょうか。年が明けると私は数えの100歳になるのに、自分ではその実感がまったくない。もっとおばあさんになってヨボヨボになるかなと思ったらそうでもないのです。いつも若い人といっしょにいることが、私の元気と長寿の秘訣かもしれません」
若く長く生きるには、若い人や好奇心を大切にーー。そのメッセージは、多くの人の胸に刻まれるだろう。