批判のなか開催された東京オリンピック、次々現れる新型コロナウイルスの変異株、大谷翔平が大リーグで日本人2人目となるMVPを獲得するなど、これまでになく激動の年だった2021年。
芸能界でも衝撃的な事件が次々と起こっていた――。本誌が目撃してきた数々のスクープのなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介したい。
西島秀俊と中村倫也のダブル主演で、来年にリメイクが決定するなど、根強い人気を誇る『仮面ライダーBLACK』。`87年に仮面ライダーBLACK役を演じた“初代”の倉田てつをだが、“ヒーロー”とは程遠い行為を行っていた。造形作家に依頼したBLACKのフィギュアを、無断で自分の店の集客のために利用しているというのだ――(以下、2021年3月9日号 掲載記事)※年齢は掲載当時のママ
「倉田さんは『等身大フィギュアをもらってほしいというファンの人がいて、仕方なくもらって飾っているだけ』と、押しつけられたかのように言いふらしていると複数の人から聞いたことがあります。営業利用がひどく、ますますエスカレートしそうなので事実は違うとSNSにアップしたのです」
そう話すのは造形作家のAさん。倉田てつを(52)といえば、30年前の朝ドラ『君の名は』(NHK総合)の主役に選ばれ鈴木京香(52)と共演。
「’87年に『仮面ライダーBLACK』、翌年『仮面ライダーBLACK RX』(毎日放送)と2年連続で主役を演じたことでも有名です。’08年には都内のステーキ店のオーナーにもなっています」(映像関係者)
Aさんは彼に頼まれ、「商業利用しない」条件で’18年に仮面ライダーBLACKの等身大フィギュアを制作。だが、3年後の今もステーキ店に飾られたままだ。Aさんはフィギュア制作の経緯を今年2月、こうツイートした。
《非公認の造形物でお金を頂く訳にはいかないので、丁度、お店の〇周年記念と言う事もあり“運送費だけは着払で…”という事にしてプレゼントとして贈らさしてもらいました》
《「少しだけ店に置いたら直ぐ家に持って帰ります」と約束してくれたのですが》
Aさんは本誌にこう続ける。
「知人の紹介で’15年に彼のトークショーに伺ったとき『造形作家です』と名乗ると、いきなり『仮面ライダーBLACKの等身大フィギュアを作れますか』と依頼を受けました。そこで『作れますが、店に置くなどしたら営利目的になるからダメです。自宅に置いて個人で観賞するだけなら』と答えたのです」
会うたびに「お願いします」と頭を下げる倉田にAさんはそのつど著作権のことを説明。
彼からの「店には置かず、自宅に持ち帰ります。もうすでに設置スペースやケースまで準備してるんです」との言葉を信じ、精魂込めた等身大フィギュアを無償で提供。大作だけに制作に1年以上を要した。
「開店10周年の記念日に『取材カメラが入るので間に合わせてほしい』と催促が頻繁に入るようになりました。このときも私は『フィギュアを撮影させては著作権違反になりますよ』と忠告しました。記念日だけ店に置くぐらいならまだ許せます。しかし、3年間ずっと店に置いたままなのです」
要望はこれだけではなかった。
「’19年1月に『弟の飲食店にも今度は仮面ライダーBLACK RXの実物大フィギュアを置きたいので作ってほしい。60万円で』と金額まで指定してきたのです。お金をもらって作るのは違法だとあれだけ口を酸っぱくして言ったのに、まったく理解していないことにあきれました」
Aさんは当然断った。それ以降、倉田とは交流はないと話す。