昨年に続き、制作側も視聴者もコロナ禍に翻弄された2021年。今年も多くの連続ドラマが放送され、おうち時間に彩りを与えていたが、視聴者を満足させきれなかった作品もある。
そこ『WEB女性自身』では2021年に地上波で放送された連続ドラマで、“がっかりした”ドラマを問うアンケートを実施した。上位3作品を見ていこう。
【3位:『24 JAPAN』 6.6%】
3位となったのは、世界的に大ヒットした『24 TWENTY FOUR』をリメイクした『24 JAPAN』。テロ組織に立ち向かう“日本版ジャック・バウアー”を、作品の大ファンである唐沢寿明(58)が演じた。
「配役に問題はなかったが、そもそも本場のドラマを真似することに無理があったと思う」(40代女性/専業主婦)など、どうしてもアメリカ版と比較してしまうという声が多く上がった。また、「セリフが、わざと海外版に寄せている感じが不自然で観ていられなかった」(40代女性/自営業)など、日本版としてリメイクする際の課題も指摘された。
【第2位:『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』 6.8%】
菅野美穂(44)が4年ぶりに出演した連続ドラマが2位にランクイン。菅野演じる、恋多き恋愛小説家のシングルマザーと、浜辺美波(21)演じる漫画オタクの娘の恋愛を描いたラブコメディだ。
『ロングバケーション』『半分、青い。』などを手掛けた北川悦吏子氏のオリジナル脚本で、コミックマーケットでコスプレも嗜む“オタク娘”役もネットでは話題になったが「浜辺美波の演技が大袈裟で見てられなかった」(20代男性/パート・アルバイト)という意見も。さらに、実は母娘の血は繋がっておらず、かつて母が恋をした舞台俳優と恋人だった別の女性の娘であることが発覚する……という後半の話に「ストーリー展開に無理があった」(70代女性/パート・アルバイト)と離れてしまった視聴者もいたようだ。
【第1位:『日本沈没ー希望のひとー』 13.8%】
そして第1位になってしまったのは、小栗旬(39)主演の『日本沈没ー希望のひとー』。原作は73年に出版されたSF小説で、73年の藤岡弘、(75)主演映画や、06年の草なぎ剛(47)主演映画など、たびたび映像化されてきた作品だ。
今回の連ドラ版は、『半沢直樹』などを送り出してきたTBS日曜劇場枠での放送。メインキャストには、小栗のほか、杏(35)や香川照之(56)など豪華キャストが並んだ。注目度は高かったものの、「昔見た映画が印象的であったため、今回は迫力不足」(70代男性/無職)とやはりここでも過去作のクオリティの高さが壁に。
また、「会議シーンなどは半沢直樹ぽい点が気になった」(60代男性/会社員)といった演出面や、「日本沈没というタイトルなのに北海道と九州が沈没していなくて、タイトルがおかしいと感じた」(20代男性/無職)などの展開への“ツッコミどころ”も、視聴者にとってノイズとなったようだ。