タレントのmisonoさん(37)と夫のNosukeさん(32)の結婚生活がいま、話題を呼んでいる。
17年7月に結婚式を挙げるも、当時は事実婚生活を送っていた2人。その後も8度にわたって結婚式を挙げてきたが、18年9月に入籍していた。だが実はこのときから現在に至るまで、ほぼ別居婚生活を送ってきたというのだ。
1月8日には別居婚ブログを開設したことも報じられた。“交換日記のようなブログ”と題されたブログで、misonoさんとNosukeさんが交代で別居婚や現在の生活についての想いを綴っている。
昨今、新しいカタチの夫婦のスタイルとして増えつつある別居婚。ただ一言でくくっても、そこに至るまでの経緯や生活スタイルは異なる。離れて暮らしているからこそ相手との関係構築に意識が向く場合もあれば、次第に気持ちのすれ違いが生まれる夫婦も。
こうした失敗と成功を分けるカギは、いったいどこにあるのか。恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんに話を聞いたーー。
■別居婚うまくいくのは“円満ルール”がポイント
これまで別居婚のご家庭を取材をした際、上手くいっている夫婦にはいくつか共通点があると感じました。
それは別居というスタンスを前向きにとらえていることはもちろんですが、以下の3つの要素があったのです。
・コミュニケーションのルールが決まっている
別居婚といえども夫婦のコミュニケーションを取り続けることが、良好な関係を続けるには絶対必要です。
以前、「奥さまは地方でバリバリ働きながら子どもと同居、いっぽう旦那さまは東京で働いている」という別居婚のご家庭を取材しました。彼らの場合、一緒に過ごせる時間は圧倒的に少ない。しかし住まいは別々でも細かく話し合うことで、子育てについての方針や決定がズレないようにしていたのです。
別居婚で子育てをしていると、どうしても子どもと一緒に住んでいない側が蚊帳の外になってしまいがち。そこから夫婦のバランスなどが崩れることもあります。
しかし上手くいっているご夫婦の場合は子育てに限らず、「コミュニケーションはどの頻度でどれくらい取るか。困ったときの話し合いの方法はどうするか」といった信頼関係を構築するためのコミュニケーションルールがある程度決まっているようです。
・別居のスタンスを理解し合っている
単身赴任などの理由ではなく自発的に別居婚を選択している場合、どうしても生活に介入する際の“温度差”が生じがちです。いっぽうが「自由きままに生活したい」と思っていても、もういっぽうが「別々に暮らすとはいえ、できれば一緒の時間も過ごしたい」と思っているなど、 “ニーズの不一致”が起きてしまうのです。
他人同士なので、こうした違いが出てくるのは当然のことでしょう。しかし別居婚が上手くいっているご夫婦はこうしたニーズの不一致を、話し合いなどを繰り返すことでうまく解決しています。「相手の生活への介入の温度」をある程度、すり合わせているのです。
もちろん、なかには「本当は一緒に住みたいと思っているけど、相手の希望で別居婚を選んでいる」というケースもあります。ただそうだとしても、相手の心地よい生活を納得して尊重している。そうした心からの理解が、良好な関係を保っているようです。
・別居婚によっていい夫婦関係を維持しようという共通意識がある
別居婚という離れた生活スタイルを選んでいる以上、お互いの心がすれ違ったり離れたりするリスクは高まります。しかし別居婚を上手く続けていけるご夫婦には、こうしたリスクを理解した上で「それでもいい夫婦関係を構築していこう」という共通意識があるように思います。
逆にいえば夫婦関係を良くしていくための選択ではなく、お互いが自由に生活するための選択と思って始めていると関係はどんどんすれ違っていきます。
ただでさえ、夫婦は一緒に住んでいてもすれ違うもの。住まいを別にしたら、もっとすれ違うことが増えるのは当然です。それをどうとらえているかの問題なのです。