■別居婚ダメになるケースは離れていることに甘んじる
続いて、別居婚によってダメになっていく夫婦の共通点もご紹介します。ここでいうダメとは「離れていても夫婦」という意識が薄れ、「もう離婚しても変わらない」と気持ちも生活も離れてしまっている状態を指します。
その最たる共通点は、「離れたカタチが最適な生活として成り立っている」です。
たとえば子どもがいない別居婚の場合なら、夫婦一緒の時間より一人の時間が心地良いと思う度合いが極めて高いというパターン。
また子どもがいる場合でも「父(または母)がいないほうが、家族がまとまっている」といった状況がデフォルトになってしまうと、その先に待っているのは離婚かもしれません。
いないほうが結束力や心地よさが手に入るならもはや、結婚生活を続ける理由はありません。
経済的な理由があって別れないケースを耳にすることもあります。しかしそうした場合も子どもが巣立ったタイミングなど、いずれ「つながりを継続する必要はない」と感じたタイミングで関係に見切りをつける可能性が出てくるのです。
misonoさんとNosukeさんはまだまだ若い夫婦。今は個人の心地よさを追求した上で、夫婦の絆を作りたいというタイミングなのでしょう。
闘病という困難を別居婚で乗り越えた2人。これから夫婦というカタチで、様々なライフイベントを考えるタイミングがあります。そうなったときに別居婚という新たなスタイルを発信する2人がどのような選択を取り、パートナーシップを築いていくのか、注目していきたいと思います。
(文:おおしまりえ)