■原作者が陳謝する事態にまで発展
さらに野田氏は連続するツイートで、《どうやら7話まで我慢したら面白くなると言う助言を頂いたので、7話までは何とか見ようと思う》や《プラネテスの影響で宇宙に対して誤解してる人が多く、実際に宇宙をやっているプロとして迷惑しているので、義務でも何でも最後まで見なくてはと》と主張している。
野田氏のツイートは瞬く間に拡散され、Twitter上では「野暮だ」として批判が巻き起こっている。
《フィクションとノンフィクションの境界を見誤って空想世界にリアルを突き付けるとか非常識》
《フィクションに対して、よくそこまで喧嘩腰になれますね。義務的とか嫌味言うなら、見なければいいじゃないですか》
《マウント取るなよ専門家先生》
さらに原作者の幸村氏もTwitterを更新し、次のように陳謝する事態にまで発展している。
《全くもってプラネテスはフィクションでございまして、ウソばっかりでございます。ありもしない宇宙船、ありもしないデブリ、いもしない人物、未来が舞台のボクの空想でございます。「面白くない」というご感想については、全くボクの力不足で申し訳ございません》
その一方で、“宇宙に対して誤解を与えている”と指摘した野田氏に対して、専門家ならではの科学考証を望む声も上がっている。
《プロに迷惑かかるレベルでこのアニメが影響力あるなら、誤解というやつを説明しても良いのでは あれはあくまでもアニメの話ですよ、実際は〜〜みたいな解説入れてほしい》
《こういう人にこそ解説してほしい。作者は批判されて言い返す権利があるけど、視聴者としては実際の宇宙との間違いの解説とかめちゃくちゃ聞きたい!》
《「どこが間違っているのか」「どういう問題があるのか」「ここはどうすべきだったのか」を語っていただいたほうが、作家もファンも宇宙開発に興味のある人も皆にとって有意義で、Win-Winになれると思うのです……!》
27日の午後6時過ぎに野田氏はTwitterで、《先日、Twitterにて分をわきまえない不適切な発言をしたことをお詫び申し上げます》と謝罪し、当該ツイートを削除したことも明かしていた。こうしたフィクションにおけるリアリティで双方が納得できる“境界線”は一体どこにあるのだろうか。