「西島さんの主演映画『ドライブ・マイ・カー』は、先日発表された第79回ゴールデン・グローブ賞での非英語映画賞など、これまで各国の国際映画祭で50を超える賞を受賞。さらに、米アカデミー賞では日本初となる作品賞と脚本賞を含む4部門でノミネートされました」(映画関係者)
主演映画が絶好調の西島秀俊(50)。自身も全米映画批評家協会賞でアジア人初となる主演男優賞を受賞するなど、俳優としても高く評価されている。
世界的俳優の仲間入りを果たした西島だが、主演ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)の現場で“事故”が多発しているという。
「謎解きがウリのドラマなので、毎話、緻密な伏線が張られています。その分、キャストが多く、撮影ギリギリまで台本が上がらないこともしばしば。そのため撮影までに十分な準備期間が取れず、やきもきしている出演者は少なくないそうです」(テレビ局関係者)
綱渡りで撮影が進むなか、ドラマはさらなる試練に直面する。1月24日、西島とともに犯人を探すキーマンを演じる芳根京子(24)の新型コロナウイルス感染が発表されたのだ。
「感染力の高いオミクロン株が猛威を振るっているだけに、“自分もかかったらどうしよう”と不安になるスタッフや共演者が続出したそうです」(前出・テレビ局関係者)
コロナパニックに陥る現場を“精神的支柱”として支えているのが座長の西島だという。
「一見、クールな西島さんですが、共演者に『“ひで坊”って呼んで!』とあだ名呼びをリクエストするなどして、現場の雰囲気が常に明るくなるよう心がけているそうです。台本の遅れやコロナによって現場がギスギスしたときも、西島さんは率先して冗談を言うなどして、優しくリードしているといいます」(ドラマ制作関係者)
西島の座長としての覚悟にはこれまでの過酷な経験が生かされているようだ。
「西島さんはこれまで黒沢清さんや北野武さんといった巨匠監督と仕事をすることが多く、時には厳しい要求をされることも。『ドライブ・マイ・カー』の撮影現場では、撮影中に台本が変わることもあったそうです。
そんなとき、西島さんは文句を言うことなく、『霧はいつか晴れる』を座右の銘に乗り越えてきたといいます。それだけに危機に直面するドラマ現場を座長としてなんとか救いたいと思っているのではないでしょうか」(前出・制作関係者)
自戒の言葉を胸に、西島は巧みな“交通整理”でドラマを成功に導く!