■ジャニーズ独立後の成功と失敗を分けるもの
田中さんと同じく、19年に大麻取締法違反で逮捕された元KAT-TUNの田口淳之介さん(36)も“独立成功組”とはいえないでしょう。
いっぽうで山下智久さん(36)や赤西仁さん(37)などは、それぞれのフィールドで今なお輝いています。
この違いは独立までの個人の知名度やファンの多さ、そして独立後の努力の長さをみていくとはっきり分かります。
ジャニーズ時代の山下智久さんはNEWSに所属してはいましたが、個人としての活動で多くのファンを獲得していました。
そして独立後は拠点を海外に移ししつつも、アンバサダー起用やCM出演など順風満帆。4月からは『正直不動産』でNHKドラマ初主演を務めることが発表されています。
また赤西さんはKAT-TUNに所属していましたが、ブレイク後はすぐに個人での歌手活動をスタートしていました。
そして独立後は海外での展開も強化しており、中国企業などから3億円ものオファーがあったと報じられたこともありました。実際、中国のSNS『ウェイボー』でのファンの数は今では316万人を突破しています。また独立から6年たった2020年には自身初のベストアルバムもリリース。さらには、ファンクラブの会員数も5万人に達していると伝えるメディアもあります。
さらには、19年にジャニーズ事務所を退所して独立した錦戸亮さん(37)と共同プロジェクト「N/A」をスタート。YouTubeチャンネル「NO GOOD TV」は多くのクライアントとのコラボを実現させるなど、たびたび話題を呼んでいます。
彼らに共通しているのはジャニーズ時代から個人としても人気を得ていたということ、そして独立後も努力を継続しているということです。現状に甘んじることなく、常に新たな道を模索しているのです。
そうなると、今気になるのは2020年にNEWSを脱退してジャニーズから独立した、タレントの手越祐也さん(34)の存在です。「テイッ!」の挨拶でおなじみの彼ですが、独立直後はYou Tubeを主戦場に移し「成功間違いなし」とも言われていました。
しかし最近になって、彼のYou Tubeチャンネルは登録者数や再生回数が落ちつつあります。また経営に携わっていたとされるエステサロンが経営不振に陥っており、すでに手越さんは経営に携わっていなかったとの報道も出ています。
ポジティブな勢いそのままに手広くやりすぎたのか……と多くの人が思うような昨今の手越さん。タレント・手越祐也が目指す先はYouTuberなのか、それとも事業家なのでしょうか。
以上のようにジャニーズ独立組たちのその後を見ると、1番は自分自身が納得できる活動を続けることなのでしょうが、だからといって応援するファンをいろんな意味でがっかりさせていいはずがありません。
二度目の逮捕(1回目は不起訴処分)となった田中聖さん。彼の目指す先は、いったいどこにあるのでしょうか。
(文:おおしまりえ)