■「これでいいのかな」問われるYouTuberの倫理観
これまでも“闇を暴く企画”を行ってきたヒカルだが、自らが有名になることで危険も感じたという。それでもコンテンツとしては続けたい思いがあったといい、「実際に現状そういうのがおこなわれてるっていう闇が世の中にある訳で、それを作り出して注意喚起になればなっていうのが狙いだった」とも語っていた。
さらに今後もやらせ動画を配信する可能性に触れ、「それは視聴者の皆さんが判断して見抜いてください」と呼びかけていた。
しかし、このヒカルの主張に視聴者からは「開き直り」「言い訳」とブーイングが。再批判を受けてヒカルは謝罪動画のコメント欄に、《この動画でまたこれからも闇暴く系でのヤラセはしてくかもしれないって言ってるけど撤回したい まず闇暴く系をこれからは一切なしにする》《みんなをがっかりさせるようなヤラセとかはなくす》と追記したのだった。
東谷氏の告発によってヤラセを認めたヒカル。ネット上ではコンテンツを発信する側の倫理観を問う声も少なくない。
《ヤラセが1つあると他のものも全て疑って見てしまう》
《やらせねぇ…もし分からなければ、そのままだったんだよね。これでいいのかな。やらせで儲けることは、ある意味騙してというイメージがついてしまうと思います》
《YouTuberの世界では「YouTube内ではヤラセOK。面白けりゃいいでしょ? みんなもわかって見てるでしょ? もちろん」みたいな認識の人が多いのかな? 作り話と現実の話が混在する世界はYouTubeの中だけではないけど、YouTubeの中の作り話やツリは視聴者を騙そうとしている感が強くて多分視聴者を見くびってるんだろうな…と思うことはある》
《YouTuberってヤラセをまるで真実のように見せる事が大変多く、無知な方や子供にそのヤラセを見せるのはそれを信じてしまいかなり害だと思う。ここらへん、運営側がヤラセの場合はヤラセだという事を告知させるようにしないと真似したりなど問題になる事も多いと思います》
視聴者との信頼関係も崩れかねない「やらせ問題」。“バズり”を求める以上に、真摯に向き合っていくべき課題なのではなだろうか。