■本誌に語っていた動物保護施設を作る理由
同局では’18年10月から『坂上どうぶつ王国』の司会者も務め、現在はYouTubeやブログでも22匹の犬や猫との生活を伝えている坂上。’19年2月に本誌に登場した際、動物保護施設を作ろうとする背景には“若い頃の失敗”があったと語っていた。
坂上は1人暮らしをしていた30代前半の頃、コーギーを飼っていたが「心のバランスが崩れちゃうまで留守番を強いてしまった」と明かしていた。「『もう動物飼うのやめよう、資格ないわ』と痛感した」という坂上は、コーギーを知り合いに引き取ってもらったものの、数年後に訃報を聞く。当時、すでに40代だったという坂上は、その時の心境をこう振り返った。
「若いころにダメだった自分を、やり直すことってできないのかな、と思うようになって。ちょうどそのころに、ペットショップで売れ残り、驚くほど値下げされた、卑屈な顔したチワワを見つけたんです」
それは坂上が「佐藤さん」と呼ぶ、長男・佐藤ツトム君だった。それから長い歳月をかけて、大家族を形作っていった坂上。保護活動を続けることについて、「番組で出会った動物愛護ボランティアの方の言葉が忘れられなくて。『半年でダメなら1年、1年でダメなら3年、3年でダメなら5年っていうスパンで、動物たちに信用してもらえるよう頑張らないと』って。本当にそう」と語っていた。
そんななか今年1月、保護施設の完成を目前にして、坂上はツトム君が亡くなったことをYouTubeで報告。ツトム君はクッシング症候群という症状を患っていたといい、介護の日々を過ごしていたという。
大切な家族の死を報告する坂上の様子は、『バイキング』で見せる姿とは一変して憔悴しきっていた。そんな坂上に、《本当にお疲れ様でした》《看取りは辛いけどパパも頑張りましたね》と励ましの声が相次いだ。
今後はライフワークである保護活動を中心に、『坂上どうぶつ王国』への出演がメインとなる坂上。そんな心機一転は、彼にとって追い風になりそうだ。
「『バイキング』では坂上さんの物言いが視聴者から嫌厭されることもありましたが、動物の保護活動については尊敬の念を抱く声も多くあります。実際に、彼は保護施設を作ることを有言実行させました。
『バイキング』が終了したことで、坂上さんが時事ネタを軸に芸人やタレントたちと議論を交わすことはなくなります。そうなると、これまで『バイキング』に寄せられてきたような批判は減るでしょう。支持されている分野に専念することで、坂上さんのイメージを回復させるチャンスにもなりそうです」(芸能関係者)
“残りの人生を動物たちに捧げたい”とも明言している坂上。待望のセカンドライフが、今始まろうとしている。