■重鎮の一人・玉三郎は「息子さんのほうが期待できる」と直言
海老蔵には先輩への感謝の気持ちが欠けていると話すある重鎮も。
「菊五郎さんは去年の文化勲章受章時、『不器用な私に懇切丁寧にご指導くださったおじさまたち、父やお兄さん方のおかげとただ感謝でいっぱいです』と述べています。人間国宝ですら感謝を口にして、精進を誓っている。海老蔵さんにも少しは見習ってほしいものです」
坂東玉三郎(71)は’19年1月の会見で、襲名発表直後の海老蔵に対し、「まだ子供のイメージがぬぐえないです」とキッパリ語り、
「私は彼に対してビックリするほど直言なんです。彼自身遠慮して言われるほうが気持ち悪いみたいですから……」
と明かしていた。前出の歌舞伎関係者は言う。
「玉三郎さんはこの日、“團十郎は歌舞伎の元祖”だとして、『歌舞伎のビデオを一日中見ているという息子さんのほうが期待できるかも』と冗談交じりに海老蔵さんの“改心”を求めていました」
海老蔵は前出のインタビューで襲名後の目標をこう語っている。
《祖父や父から受け継いだ大切な荷物を僕が消化してせがれに渡すということが伝統文化のなかでの僕の責務です》
今後のため、重鎮たちから口上を“ボイコット”されるのは避けたいと前出の後援会関係者は言う。
「一連の“奔放愛”に、特に麗禾ちゃんがどう受け止めているのか関係者は心配しています。さすがに自分の襲名興行の会見には出ないといけませんから、麻耶さんの件を含め、公の場でどんな説明をするのか。頼れる先輩を味方につけることも、大事だと思うのです」
歴史的な襲名にあたって、市川宗家の覚悟が問われている――。