性加害報道の榊英雄氏 女優3名が新たに被害告発も全否定「同意なしに性的行為したことない」
画像を見る 性暴力を受けたとの告発が相次ぐ榊英雄氏

 

■演技指導を口実に繰り返した卑劣行為

 

「榊氏が講師を務めるワークショップに参加したところ、主催者を通して榊氏の映画の出演者募集があったんです。応募すると出演が決定しました。それで、数日後に衣装合わせのために榊氏の事務所へ行くことになったんです」

 

そう涙ながらに語るのは女優のAさん。衣装合わせのときにはスタッフが同席していたという。

 

「その後、榊氏に演技について相談したいと言われ、事務所の一室で2人きりになったんです。出演する作品には性的なシーンがあったので、私のことを気遣ってくれたのだと思っていました」

 

2人になると、榊氏は参考資料として性的な動画を見せ「このように演技してみて」と指示。

 

「その時点でも、私がそうしたシーンを演じるのが初めてだったので、気を使って練習させてくれるのだと思っていました。

 

でも、しばらくすると、彼の息遣いが荒くなってきて……。演技に合わせるようにして、下半身をあらわにして行為に及んできたんです。もちろん、同意を確認するなんてことはありませんでした」

 

拒絶しようにも、知名度の高い監督と駆け出しの女優には、圧倒的な力の差があった。

 

「すごく嫌で怖かったけれど、業界歴も浅く、映画の撮影についても無知だったので、そのときはどこまでが演技指導なのかわかりませんでした。“こんなこともできないでどうするんだ”と思われたり、拒否して悪い評価がつくことへの恐怖もあったんです」

 

その後も、Aさんのもとには、会いたいということをほのめかすメッセージが来たが、会うことは避けたという。

 

「自分が被害者であることが受け入れがたくて、これまで口を閉ざしてきました。あのときに声を上げていたら、こんなに被害者が増えなかっただろうって……。すごく後悔しています」

 

女優のBさんも、同じように映画への出演を持ちかけられた後、事務所に呼び出された。

 

「どんな役になるかをまだ聞かされておらず、台本を渡すから赤坂の事務所に来るようにいわれたんです。事務所に行くと榊氏以外には誰もいませんでした」

 

Bさんに対し、榊氏は“ヌードシーンがあるから服を脱げ、演技指導をする。男を誘惑するような演技をしろ”と要求したという。

 

「今思えば演技指導とは到底思えないんですけど、当時は“できないと思われるのも悔しい”という思いがあって……。そのまま、性行為を強要されました。逃げたくても、逃げたら役者として終わるのではないかという恐怖で動けなかったんです」

 

その後も、Bさんのもとには「すぐ会いたい」「抱きしめたい」などのメッセージが届いたという。

 

「仕事なので、撮影だけは参加しました。けれど、もう二度とかかわりたくなかったので、舞台挨拶は欠席しました」

 

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