4月27日、映画監督の河瀨直美氏(52)が監督を務めた20年10月公開の映画『朝が来る』の撮影現場で撮影スタッフに暴行していたことを「文春オンライン」が報じた。
「文春オンライン」によると、2019年5月、『朝が来る』の撮影中に河瀨監督はカメラのファインダーを覗き込んだまま、方向がわからなくなってしまうことに。すると、撮影助手の男性が河瀨監督の体に触れ方向を知らせようとしたが、意図の分からなかった河瀨監督は「何するの!」と叫びながら男性の腹部を蹴り上げたという。
男性は謝罪したが河瀨監督は自身の非を認めることはなく、男性ら撮影チームはやむなく途中降板となったという。河瀨監督は「週刊文春」の取材に対して事実を認めた上で、「解決したこと」とし、「お答えする必要はないと考えます」と回答したことも報じられている。
スタッフへの暴行が報じられた河瀨監督。東京五輪の公式記録映画を制作する河瀨監督に密着した、昨年12月放送のドキュメンタリー番組『河瀨直美が見つめた東京五輪』(NHK BS1)での“虚偽字幕問題”も取り沙汰されたばかりだ。
「問題となったのはある男性に河瀨監督が取材しようとする場面。『五輪反対デモに参加しているという男性』『実はお金をもらって動員されていると打ち明けた』という字幕が付けられていましたが、この男性は実際には五輪反対デモに参加したかどうかは確認されていないことがわかりました。
昨年12月の放送直後からこの“字幕虚偽疑惑”を指摘する声がSNS上ではあがっていました。ですが河瀨監督は批判には反応せず、《めちゃくちゃ面白かった!自分達に都合が悪いとすぐBPOだの放送倫理違反だの言ってくる人たちの誹謗中傷に負けずこれからも頑張ってください》と自身を応援するTwitterユーザーの投稿を引用して絵文字付きで《はい!》と返信していました」(映画関係者)
その後、NHKは「NHKの担当者の確認が不十分でした。番組の取材・制作はすべてNHKの責任で行っており、公式記録映画とは内容が異なります。河瀨直美さんや映画監督の島田角栄さんに責任はありません」とコメントを出した。
「NHKのコメントを受けて河瀨監督は《公式映画チームが取材をした事実と異なる内容が含まれていたことが、本当に、残念でなりません》と発表。ですが河瀨監督は『なぜデモに参加したことのない男性に取材しようとしたのか』など詳しい説明を一切していません」(前出・映画関係者)
“字幕虚偽問題”で明確な説明をしなかった河瀨監督。今回報じられた“暴行問題”についても「答える必要はない」と説明責任を果たさずにいることに、SNS上では批判が殺到した。
《河瀨直美さん次から次へと…映画以外で話題になりますね》
《暴力パワハラはやめてください。河瀨直美監督。もう映画に関わるな》
《ハラスメントどころじゃなくて暴行を加えておいて「当事者同士で解決したから答える必要はない。」という木で鼻を括る様な返答に彼女の傲慢さが滲み出てるな》
《河瀨直美はちゃんと説明責任を晴らして欲しいね。》
河瀨監督から真相を聞ける日は来るのだろうか。