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BPO青少年委員会は4月15日、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」に関する見解を発表した。この見解でBPOは、芸人に苦痛を与える“笑いの取り方”に対し警告を示している。

 

同委員会は見解の中で「『出演者の心身に加えられる暴力』を演出内容とするバラエティー番組」として、痛みの範囲を“心身”と定義している。

 

30年以上もNSC(吉本総合芸能学院)で講師を務め、かつてナインティナインにも指導していたという“伝説の講師”本多正識氏は心の痛みを伴いかねない笑いについて、どう考えるだろうか? そこでまず、“見た目イジリ”について尋ねた。

 

「一昔前は『チビ、デブ、ハゲ』というと何をしなくても笑いの取れる、一つの強い武器を持っているようなものでした。ですから、講師として教える際にも『その武器を全面に出して頑張りや』と言っていました。

 

ですが、今は顔や体の特徴をネタにして笑いをとろうとすると、『バカにしている』『人の気持ちを理解していない』などSNSで厳しい声が上がります。見た目をネタにすることで不快に思う人がいる限り、こういった笑いは社会が許容してくれない時代になってきていると思います」

 

本多氏は「見た目をネタにしなくても、工夫すれば笑いはいくらでもとることができます。芸人はその技やテクニックを考えてほしいですね。逆に今は“見た目以外のネタで笑わせる技を磨くチャンス”だと考えてほしいんです」と明かす。

 

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出典元:

WEB女性自身

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