■「この法律をぜひ変えてほしい」
現行の法律では、経費扱いとなってしまうはずれ馬券。じゃいは法律で定められているため支払う意思はあったが、「さすがにおかしい」と感じ裁判を起こそうと考えたという。しかし裁判は最低でも6年かかるといい、弁護士や税理士費用を考えると高額になるため断念したと告白。
一方で税務署職員の言動にも疑問を感じる点があったといい、じゃいはこう続けた。
「去年の年末ぐらいに結果が出るという風に言われたんですが、担当の税務署の人が親が危篤になったというので、『ちょっと待ってほしい』と言われまして。
(中略)結果的に去年の年末に出るはずだったのが、今年の3月に結論が出まして、請求額がきたんですが『年末から3月までの利息分も払え』ということになったんですが。
ちょっと待ってくださいよ、と。正直それはそちらの都合であって、(中略)その3カ月分の利息を払うのはおかしくないですか? と言ったんですが、『そういう決まりなんで』ということで、結局、全て支払いました」
そんななか、「そもそも競馬の税金というものがなぜあるのか、はずれ馬券がなぜ経費にならないのか?」と疑問を呈したじゃい。
彼が聞いた話として、「暴力団対策だったらしいです。要は暴力団が隠し持っていた資金とかを『これどうしたんだ?』という時に、『競馬で当たった』という言い訳が通用しないように、かけごとにも税金がかかる」と語った。
はずれ馬券についても、「競馬場にはずれ馬券が死ぬほど落ちているので、それをかき集めれば問題解決する。ただ、今はもうネットで買う人もほとんどですし。僕自身、何のごまかしもしてないし、全てネットの状態も通帳も公開しましたので、基本的にこの法律自体が時代錯誤なんですね」と持論を述べた。
さらには驚くべきことに、税務署職員もこの法律に疑問を抱いていたというのだ。じゃいは、税務署職員とのやり取りをこう明かしている。
「担当の税務署の方が、『僕も理不尽だと思います』という風に仰っていました。そして税務署の上の方とも最終的にお話をしたんですが、『個々に思うことはあります。ただ、組織の決定なので。この話はYouTubeでしないでください』と言われました」
自らの体験から、競馬や競輪などの公営競技について「無税にした方が良い」と主張したじゃい。これまでローンを組んだり借金をしたりしたことはなく、今回の競馬の件で初めて借金をしてしまったという。
その上で、「二度と僕のような存在を出さないために、政治家の方なり誰かなりに、この法律をぜひ変えてほしいなという思いはあります」と呼びかけた。そんな彼の真摯な訴えに、賛同する声が上がっている。
《時代に合ってない理不尽な法律を受け入れるのではなくおかしい法律は変えなければならないと思います》
《元税務職員として本当に悲しい出来事だと感じました。担当者の私用で3か月間納税を止めたのにも関わらず、延滞税が増してるというのであれば、署内引継ぎがしっかりとなされていないありえない状態ですよね。怒りを通り越して呆れます。税制の見直しが非常に必要だと考えさせられる案件です》
《国税局と言う名の暴挙・・・納得いきません。じゃいさん頑張れ!!》