香川照之 歌舞伎界では発言権なし…性加害の裏で抱えていた冷遇へのストレス
画像を見る 海老蔵、勘九郎らと並んで歩く香川(写真:共同通信)

 

■周囲に愚痴っていた“中車はしんどい”

 

「映画やテレビでは役者として確固たる地位を築いている香川さんといえども、伝統最優先の歌舞伎界に40代で飛び込んだ中車としての評価は正直、まだまだです。そのあまりのギャップに、本人も“中車はしんどい”と愚痴っていたこともありました。

 

でも彼の梨園入りは、息子に“市川猿之助”の名跡を継がせたいという夢があったから。そのために、どんなにつらくても歌舞伎をやめるわけにはいかないのです」(前出・梨園関係者)

 

下手な芸をして父・猿翁の顔に泥を塗るわけにもいかず、「緊張で眠れない日々を過ごして睡眠薬に頼る時期もあった。そういうストレスをお酒で発散していた」と前出の梨園関係者がさらに続ける。

 

歌舞伎界でお騒がせのイメージといえば市川海老蔵(44)だが、

 

「どんなに奔放に振る舞っていても海老蔵さんの成田屋は名門中の名門。息子の勸玄くん(9)も将来が約束されています。一方で、香川さんは海老蔵さん親子とは立場がまったく違います。40代で歌舞伎界入りした彼には梨園内での発言権はほとんどありません。集客力はあっても大きな顔はできない。息子を猿之助にするために、耐えなければいけないことは多く、鬱屈した気持ちを抱えているとは思います」

 

香川は『週刊現代』’13年6月1日号で親としての息子に対しての責務にこう言及している。

 

《僕が彼に教えなければいけないのは、生きていくうえでの使命や責任を考えること、そこから逃げないことですから》

 

息子にとって、反面教師になってしまった今回の一件。どんな理由であれ、卑劣な性加害をストレスのはけ口にすることは決して許されない――。

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