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9月30日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。本作は、黒島結菜(25)演じるヒロイン・比嘉暢子が料理人を目指し、4兄妹の絆を描いたストーリー。27日の放送回では、草刈正雄(70)が次女の草刈麻有(29)と親子役で登場し、圧巻の演技を見せた。

 

「東京から沖縄・やんばるに移住した暢子は、畑仕事に精を出す日々を送っていました。地元野菜と郷土料理の知識をおばぁたちから学び、実家でレストランを開くことを宣言。そんななか、東京でお世話になった西洋料理店のオーナー・大城房子(原田美枝子)が、沖縄にやってきて暢子は再会を喜びました。いっぽう房子の目的は、暢子の母・優子(仲間由紀恵)に“ある人物”を引き合わせるためでした」(テレビ誌ライター)

 

さかのぼること7月21日の放送回で、優子は亡き夫・賢三(大森南朋)との馴れ初めや秘めていた過去を子供たちに打ち明けた。

 

「優子の実家は戦前、那覇市で家族と食堂を営んでいました。しかし、米軍が沖縄本島に上陸し地上戦が始まったのでした。山の中をさまよっているうちに父や母、姉とはぐれてしまい、優子は弟を2人きりに。米軍に見つかり捕虜として収容所を転々とするうちに、弟を亡くしてしまったのです」(前出・テレビ誌ライター)

 

今回、オーナーが優子に引き合わせた人物とは、優子の姉・時恵の最期をみとったという大里五郎(草刈正雄)だったのだ。足が悪い五郎は、娘の悦子(草刈麻有)を伴って比嘉家を訪れた。

 

悦子が「去年、母の遺品を整理していて父がこれを見つけたんです」と切り出し、時恵の名前が刻まれた沖縄のかんざし「ジーファー」を差し出した。すると、五郎が「40年前、沖縄戦のさなかで、私が時恵さんの…。ええ、あなたのお姉さんの最期を看取らせてもらいました」と語り出した。

 

焼け残った小屋に隠れていた時恵は、機銃掃射に撃たれていて長くは生きられない状態だったという。「自分はもう食べられないから」と、時恵から小さな握り飯をもらったことを明かした五郎。その際、時恵から妹たちへの伝言を託されたといい、「見捨てたんじゃない。必死に捜したけど見つからなかった」と優子に伝えた。

 

優子が涙ながらに「姉はどんな最期でしたか?」と問うと、「お亡くなりになる前に、水を欲しがりました。喉が渇いた。お水をください」と語り出した五郎。声を震わせながら「少し……水は持っていました。だけど私は『水はない』と言いました」と告白し、涙を流しながらこう続けた。

 

「自分たちの明日からのことを考えると……。食べ物をもらっておきながらウソをついて、水をあげなかった…ごめんなさい……」

 

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出典元:

WEB女性自身

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