『エルピス』のロケで走る長澤 画像を見る

10月16日放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)の冒頭、女中役で約40秒間、サプライズ出演した長澤まさみ(35)。

 

「大河出演はヒロイン・きりを演じた『真田丸』(’16年)以来、6年ぶり。両作とも長澤さんが“恩師”と慕う三谷幸喜さんの脚本です。本来はナレーションだけでしたが、視聴者からのラブコールに応えるため、役名なき“特別出演”となりました」(NHK関係者)

 

長澤の“サプライズ”は大河だけではない。その翌日、長澤主演の連ドラ『エルピス』(関西テレビ・フジテレビ系)も、日本での放送に先駆け、仏カンヌの国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で世界初上映された。

 

本誌は9月中旬、同ドラマの撮影に臨む長澤の姿を目撃していた。朝から強い日差しが照りつけていた東京・港区内の公園。黒いキャップをかぶり、黒いリュックを背負って、長袖のジャンパーを着こんだ姿で何度も繰り返し走る。監督からOKが出ると、首筋に制汗剤をスプレーして、満足そうな表情でクールダウンしていた。

 

「主演映画『コンフィデンスマンJP』シリーズが3作とも興行収入30億円台を記録するなど、長澤さんは“計算できる役者”として非常に評価が高いのです。長澤さんの出演作選びの基準は『自らが本当に面白いと思うか』。そのポリシーは三谷さんから習ったと聞きました」(映画関係者)

 

2人の出会いは’14年、三谷作の舞台『紫式部ダイアリー』。評価され『真田丸』に起用される。

 

「長澤さんはまだ20代半ばで、忙しすぎて気持ち的にいっぱいいっぱいのときだったといいます。そんな彼女の心境を察した三谷さんは、『人生は意外と短いから、自分のやりたいことをやったほうがいい』とアドバイスしたそうです。

 

三谷さんは当時、前立腺がんを患って手術しただけに、命の重みがこもっていたのでしょう。長澤さんの心に非常に響いたそうです。以来、長澤さんは人生の節目節目で、三谷さんのその言葉を思い出すそうです」(制作関係者)

 

三谷からの金言など、長澤は自分にとって大事なことを日ごろからノートに書きためているという。実際、最近の取材にもこう告白。

 

《やりたいことがいっぱいあってメモしてあるんですけれど、そろそろ実行に移さないとなって》(『LEE』’22年11月号)

 

長澤のノートには今、どんなことが書かれているのか。

 

「最近オンラインで英語のレッスンも受けているそうなので、彼女の心は世界に向いているんだと思います」(前出・映画関係者)

 

三谷の“命の言葉”が、長澤の新たな道を切り開いていくーー。

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