松田聖子「紅白」未決定の裏で囁かれる先輩・石川さゆりの“辛口”への恐怖
画像を見る 19年の『紅白』で並んで踊る松田聖子と石川さゆり

 

■「津軽海峡」と「天城越え」だけのジレンマ

 

石川さゆりの“いびり”ともいえる目下に対する扱いについて、実際に体験した映像関係者が語る。

 

「石川さんは撮影現場では完全に女王様。レコード会社の方たちも常にご機嫌をうかがっていました。私は初対面でしたが石川さんの口調がキツくて……。自ら現場の指示もされるので、段取りがかき乱されましたし、制作費に収まらない着物を撮影当日に突然提案されたのは、大変困りました」

 

よく言えば天真爛漫、悪く言えば空気を読まない石川さゆり。彼女自身も雑誌のインタビューで、こんなことを語っている。

 

《デビューした年に忘年会のステージで自己紹介するとき、「美空ひばりさんはひばり節、島倉千代子さんは島倉節…。私も早くさゆり節が歌えるようになりたいと思いまーす」って挨拶したら、(ひばりさんに)「こっちにいらっしゃい」って(笑)》(『週刊文春』 ’04年7月22日号)

 

また、石川を知る音楽関係者は、彼女の『紅白』に対する悩みを明かしてくれた。

 

「石川さんは’77年以来、出産準備の’83年を除いてずっと『紅白』に出場しています。当然、紅組最多出場歌手としてのプライドは高い。ところが歌う曲目は『津軽海峡・冬景色』と『天城越え』だけ。毎年この2曲を交互に歌う慣例に縛られているジレンマに、さゆりさんはいら立っているのです」

 

私生活でも2人は異なる。石川は23歳で結婚し、一人娘を出産。31歳で離婚して以来、シングルマザーとして娘を育ててきた。一方で聖子は、これまでに結婚と離婚を繰り返している。

 

「さゆりさんが聖子さんに対して『あなたは自由にできていいわね』と言ったことがあるそうです。『紅白』でもある程度歌う曲を選べて、女性としても恋愛を繰り返す聖子さんへの羨望があったのかもしれませんが、さゆりさんの辛口な物言いを受け止め続けていた聖子さんにとって、その一言がトラウマとなってしまったそうです」(前出・仕事関係者)

 

冒頭の聖子の知人が付け加える。

 

「沙也加さんを失った不安定な精神状態でまた何か言われたら、と不安に思っているようです」

 

それでも聖子の『紅白』出場を楽しみにする視聴者は多い。サプライズは果たしてあるか。

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