吐く息が真っ白になった1月下旬の朝、都内でも有数の高級住宅街を真剣な面持ちで疾走していたのは石田純一(69)だった。
かつてフェラーリ好きとしても有名だった石田だが、この日彼が乗っていたのは自転車。いわゆる“ママチャリ”で、後部についたチャイルドシートには小学1年生の愛娘が座っていた。“私生活ではまったく靴下を履かない”といわれている石田だが、寒さには勝てないのかショート丈のソックスを履いていた。
一昨年12月に、3億円ともいわれた豪邸を売却し、石田一家がこの住宅街に転居してから、1年ほどになる。石田の知人はこう語る。
「理子さんとの長女が昨年4月に入学した名門小学校の入学条件は、“徒歩30分以内に在住”で、それを満たすための引っ越しでした」
近所の住人によれば、最近は毎朝、石田が長女を乗せて自転車で走る姿が目撃されているという。
元祖トレンディ俳優として一世を風靡した石田だが、最近は公私ともに厳しい状況にある。
「’20年4月、沖縄県知事が来県自粛要請を出すなか、石田は当地でゴルフを楽しみ、コロナに感染。猛バッシングを受け、イメージが大幅に下落したのです。回復後も深夜にノーマスクでバーに通うなど気ままな行動を続け、東尾理子さん(47)との夫婦関係も悪化しました」(芸能関係者)
前出の石田の知人によれば、
「石田さんは一時、“離婚するかもしれない”と苦悩を漏らしていましたが、子供たちが名門私立校に入学したこともあり、離婚危機はなんとか回避したようです。
また石田さんの収入の激減も夫婦の力関係に悪影響を及ぼしています。絶頂期は年収3億円ともいわれていましたが、出演していたラジオ番組も昨年3月に終了してしまい、現在はレギュラー番組を持っていません。
いまの主な収入は、パチンコ店などのアミューズメント施設を運営する会社のイメージキャラクターとしてのもので、年間5千万円ほどのようです。その分、妻の理子さんが稼ぐしかないのです」
1月26日には昼のバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)に夫婦でオンライン出演している。
「実は5年ほど前にイベントで理子さんが、石田さんのママチャリデビューを明かし、『70歳になっても送り迎えをする日がくるかもしれませんね』と、笑っていましたが、それも現実になりつつあります。
’21年には石田さんが超高級電気自動車でお子さんの送迎をしている姿も週刊誌で報じられていますが、いまはもっぱら自転車を使っているのも理子さんの意向です。“収入が減って、電気代や物価も高騰しているのに、車での送迎なんて贅沢”ということなのでしょう」(前出・石田の知人)
前述の『ぽかぽか』では、よい父親の心得について、こう語っていた石田パパ。
「汚れ仕事は全部父親がやるということですね、トイレの掃除とか。どちらかというと皆嫌だったりするので、ゴミ出しとかちょっとしたお皿だとか。外壁だとか汚ないところがあれば、だいたいやります」
極寒の中の自転車送迎にも、家庭に居場所を作るための悲痛な覚悟が秘められているのか。