「朝ドラにヒロインとして出演することになり、家族も泣いて喜んでくれたそうです。長期間の撮影に不安もあるそうですが、共演経験があり親しい神木隆之介さん(29)の存在が心強いと話していました」(制作関係者)
NHK連続テレビ小説『らんまん』で槙野万太郎の妻となる西村寿恵子を演じる浜辺美波(22)。
’11年の「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞して芸能界入り。当時10歳だった。
「このとき、グランプリに輝いたのは上白石萌歌さん(23)。姉の萌音さん(25)も審査員特別賞を受賞し、浜辺さんとは同期デビューとなりました」(芸能関係者)
3月にはヒロインを務めた映画『シン・仮面ライダー』が公開されるなど、順調にキャリアを築いている浜辺。
しかし’21年4月の『日曜日の初耳学』(TBS系)では、
「女優をやめたいと思ったことはたくさんあります」
と語っていた。実は長年、同期である上白石姉妹への劣等感にさいなまれていたのだ。同番組では次のように続けている。
「どうしても自分は身長も低かったし歌やダンスがうまかったりするわけでもなくて、どれだけレッスンしても追いつけない部分が本当に多くて劣等感しかなくて……。最初はレッスン受けて泣いて、帰りの電車でもマネージャーさんに怒られて泣いてみたいな」
浜辺は1月22日放送の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)でも、自己嫌悪に陥っていたことを明かしている。
「年齢がいちばん下だからしょうがないと思えなくて、『私って本当にダメな子なんだ。なんでこんなにできないんだろう』って思った」
負けず嫌いな性格も彼女をさらに追い詰めていたそうだ。
浜辺は最近のインタビューでこう語っていた。
《すごく負けず嫌いなので、『いいなぁ〜素敵だなぁ〜』と思った人のいやなところを探しちゃうんです(笑)》(『ar』’22年10月号)
上白石姉妹は、朝ドラでも浜辺より早く重要な役を演じた。
「萌音さんは’21年の『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務め、好評を博しました。萌歌さんは『ちむどんどん』(’22年)にヒロインの妹役で出演していました。
いっぽうの浜辺さんは『まれ』(’15年)に出演しましたが、登場したのはわずか3話でした」(前出・制作関係者)
そんな浜辺が自分自身と向き合えたのは、最近のことだという。
「朝ドラの撮影が始まる前にまとまった休みをとり、ゆっくり過ごすなかで女優という仕事が好きだと再確認したといいます。
“負けず嫌い”の感覚も変化して周囲を妬まなくなり、自分自身に対して『なんでこれができないんだ』と奮い立たせるようになったそうです」(前出・制作関係者)
上白石姉妹への劣等感に苦しみ続けた12年間。浜辺もついに朝ドラヒロインとして花開くーー。