■新たな美容のミューズが“庶民派美容”でその座を奪う?
そして田中みな実さんの代名詞でもある美容の分野でも、新たなライバルが誕生しつつあります。それが、女優のMEGUMIさん(41)です。4月19日に発売された彼女初の美容本『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)は翌日に10万部突破するなど、異例の速さで今もなお売れ続けています。
また内容も自身が試した美容法から厳選したものが紹介されており、庶民的なアイテムの紹介が多いのも特徴的です。
一般的に美容本で紹介されるコスメやグッズ等は庶民では手が出にくい価格帯のものであることが多いなか、MEGUMIさんの発する「女優なのに庶民派美容」という点は今後も支持を得ていく可能性があります。
こうなってくると田中さんの美容家としてのポジションも、次なる転機を迎えることとなるかもしれません。
田中さんも当初は“女優やモデルよりも親しみやすい”という点や、“発信する情報量の多さ”が多くの女性からの支持を得ることとなりました。しかしブームから3年たった今や女優となった彼女に親しみやすさは薄れ、発信する情報も真新しさは薄れているとも言えます。
田中さんの女優としてのニーズは、ある種この美容ファンの下支えがあってこそ成立しているところが大きいもの。そうなると美容ミューズの座が入れ替わることは、すなわち彼女の転換期になる可能性があると言えそうです。
ヒット商品などが売れ続ける期間(プロダクトライフサイクル)は、一般的に3年と言われています。またSNSなどで情報過多となった今の時代、そのスピードはさらに早くなっているとも言われています。
芸能人もある意味で“商品”と考えると3年という期間のうちにポジションを築き、次なるキャラやアピールポイントを作り上げる必要があるのかもしれません。
田中さんは女優として堅調な活動をしていますが、そのまま突っ走って「女優・田中みな実」として確実な認知を取る日が来るのでしょうか。“あざとアナ時代”から努力で大出世した彼女の未来が、今後も気になるところです。
(文:おおしまりえ)