■人気YouTuberたちのなかでもコムドットは“勝ち組”
“YouTubeの凋落”については、昨年12月にラファエルがゲスト出演したYouTube動画のなかで収益の激減を告白。ラファエルと親交があるシバター(37)も、「FLASH」のインタビューで「2017年あたりが一番視聴回数がよかったかもしれないです」と語っていた。
とはいえ苦境に立たされている人気YouTuberたちとは異なり、井上氏はコムドットを“勝ち組”だと見る。
「シバターさんが話していたように“1番良かった”とされる’17年の1年後に活動をスタートさせ、あっという間に人気YouTuberの仲間入りを果たしました。登録者数は減ってしまいましたが、コムドットに冷めてしまったというファンはさほどいないのではないでしょうか。26日にプレミア公開されたコムドットの動画を私も見ていましたが、同時視聴で約3万人も集まっていました。同時視聴で3万人という数字は大きいと思います。そういう意味では、底堅いと言えるでしょう」
つまり、コムドットにはコアなファン層がいるようだ。井上氏は彼らにアドバイスを送りつつ、こう評価する。
「400万という登録者数にこだわらず、もっと壮大な目標を掲げ、確実についてきてくれるファンを楽しませて逃さないようにする方がプラスに働くのではないでしょうか。そのなかで、やまとさんの“オラオラ感”が好きなファンも一定数いると思います。
コムドットには上昇志向や高い自己肯定感がありますが、それを求めているファンもいるでしょう。『コムドットが頑張っているから私も頑張れる』という風に。“成功するまでやり続けたら失敗ではない”というのは、ある種の生き様だと思います。共感する人は少なからずいますし、コムドットの持ち味だと思います。個人的にもそうしたスタンスはあった方がいいと思います」
いっぽうで“地元ノリを全国ノリに”をスローガンに掲げるコムドットは、今年4月から冠番組『コムドットって何?』(フジテレビ系)がレギュラー化するなど地上波にも進出。22日~23日にかけて放送された『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)では、やまととゆうた(24)が「100kmサバイバルマラソン」に挑戦。しかし2人とも完走することはかなわず、やまとのアンチに向けた“強気発言”も波紋を呼んでしまった。
コムドットとテレビの相性についても、井上氏はこう指摘する。
「幅広い層が視聴するテレビのように、全方位に向けて活動を広げるのは控えたほうが良いのかもしれません。確かにテレビ出演できるようになったのは、400万人達成の実績があったからだとは思います。しかし彼らの“地元ノリ”は、テレビの視聴者に必ずしもウケるとは限りません。やまとさんの“オラオラ感”が誤解を受ける可能性もあるでしょう」
その上で、テレビとは一線を画すことをこう勧める。
「やはり芸能人といっしょに“プロの土俵”に上がってしまうと、素人ならではという良さが埋もれてしまいます。テレビ側のルールに則らなければなりませんし、そうなると自分たちのやり方を変えなければならないことも出てきます。出演するにしても企画を選ぶなど、自分たちの個性を活かせるよう戦略的になったほうが良いのかもしれません」
「日本を獲る」日まで、コムドットの挑戦は続きそうだ。