■『一億総タレコミ時代』の不倫リスクを考える
「よくある芸人の火遊び」
一昔前ならそう例えられ、お咎めなしの時代もあったかもしれません。しかし時代の空気は、ノーダメージとは言えません。
筆者は今後、こうしたスピード感のある小粒の不倫報道がさらに増えるのではと予想します。その理由は、「一億総タレコミ時代」になっているからです。
一昔前はタレコミといえば、業界誌にツテを頼って売るといった、限られたルートのみが存在しました。しかし、今は業界誌も一般人へ門戸を開いています。またマスメディアが関心を示さなくても、暴露系YouTubeやインフルエンサー、SNSアカウントを活用すればいくらでも世間に発信する方法はあります。
こうしたツールの発展により、今後は暴露前提のハニートラップが増えることが予想されます。同時に真剣交際だったとしても、問題が起きたら暴露の選択肢を気軽に取られることも考えられます。こうした背景を踏まえると、今後は一億総タレコミ要員になるのではないでしょうか。
いつ何時でもバレる可能性が高い状況において、もっとも低リスクなのは火遊びしないことではあります。その次くらいに、人間的なゲスさが薄まった“一晩限りの関係”になるのかもしれません。
実際に関係が希薄なものほど暴露する側も感情移入せず、情報を外に出すことが予想されます。
そうなると“不倫したら問答無用で社会的制裁”といった今の流れも、見直す時が来ているように思います。皆さんは今回の不倫報道について、どう思ったでしょうか。
(文:おおしまりえ)