ジャニーズ性加害問題、結局いちばん割食うのは誰なのか?独立できない若手に待つ苦境
画像を見る 東山新社長は数百人とされる被害者と真摯に向き合っていくことになるがーー

 

■芸能事務所が担うべき2つの役割

 

そもそも、芸能事務所が担う役割には2つあると思っています。1つは「マネジメント」という言葉に代表されるような、タレント活動の後押しやサポート業務です。

 

「ジャニーズ事務所に所属しているから仕事が取れる」といった看板的な側面も、過剰な忖度を除けば事務所として大切な魅力です。

これはジャニーズに限ったことではありません。業界内では「◯◯に強い事務所」といった認識が存在しますが、これはそうした強みを活用していると言えます。

 

2点目は、会社組織としての健全な運営です。法律を遵守し、企業としてのイメージを守ることで所属するタレントのイメージも間接的に守るといったものです。

 

この2点に照らしてジャニーズ事務所を見ていくと、2点目はもちろん達成されていません。その結果、マネジメントにも“マイナスの看板”が生じているのは明らかです。

 

そうなってくると実はもっとも被害を受けるのは、所属タレントのなかでも個人やグループとしての実力や知名度がまだ備わりきっていない10代〜20代の若手タレントたちではないでしょうか。

 

彼らは今、事務所の看板がマイナスに働いて活動にも制限がかっている状態です。独立するにしても知名度やファンの獲得が十分とは言えず、また退所後の苦境などが待っていないともいえません。

 

こうした状況は彼らのさらなる活躍や、独立といった勇気ある次の一歩を踏み出しにくくさせているのは明らかです。

 

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恋愛ジャーナリスト・コラムニスト・イラストレーター

出典元:

WEB女性自身

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