「僕を利用してください」羽生結弦と『24時間テレビ』で交流の被災地農家が明かす“絶大な反響”
画像を見る 再会した山口さんに手を振った羽生(画像は厚真町YouTubeチャンネルより)

 

■羽生ファンの応援で百貨店から出店オファー

 

そして、羽生とファンによる支援は一時的な流行で終わらず、今でも復興の力になっているという。

 

「今年4月、仙台の百貨店の催事に出店しましたが、それは羽生さんのファンの方々の声で実現したことでした。バイヤーから『“山口さんを呼んでください”とたくさん言われたので……』と、オファーが来たのです。羽生さんが表紙のスケート雑誌で出店を取り上げていただいたこともあります。東北からの支援が多かったのにも、羽生さんの影響が大きかったと思います」(前出・山口さん)

 

最後に山口さんは、対談で伝えきれなかった羽生への感謝を告白してくれた。

 

「まずは震災直後に厚真町に来てくれたことにお礼を言いたかったです。今でも、彼の生きざまを見ていると、自分も頑張ろうと勇気が湧いてきます。この誌面をお借りして、『ご結婚おめでとうございます』ともお伝えしたいですね。いつか、ご家族にもハスカップを食べていただきたいです!」

 

東日本大震災で自らも被災した羽生は、

 

「僕の中では、ずっと被災地について考えていくことが大きな使命だと思っています」

 

と’14年に宣言して以来、この言葉を裏切ることはなかった。これからも一生を懸けて復興に携わっていくーー。

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