「福田さんと1時間ほど仕事の打ち合わせをしたことがあります。そのとき、『日本の芸能界はダメだ!』と何度も繰り返していました」(福田氏の知人)
“福田さん”とは旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の、新たなエージェント会社の社長に就任すると報じられているコンサルティング会社「スピーディ」の代表取締役・福田淳氏(58)のことだ。
多数の人気タレントとエージェント契約を結ぶ重責を担うことになる。具体的な経営体制や新社名に関しては11月中に発表される予定だが——。全国紙記者は言う。
「福田氏は日本大学芸術学部を卒業し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントに就職。その後、社内起業してソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めました。’16年には、前所属事務所とトラブルになった女優・のん(30)とエージェント契約を結んだことでも知られています。’17年にスピーディ社を設立し、ハリウッド式のエージェント業やアートギャラリーの運営、出版業など、幅広い事業を展開しています。今回、新たなエージェント会社の社長に彼を推薦したのは、古巣・ソニーの経営陣だったといいます」
もともと福田氏は日本の芸能界の因習に懐疑的だった。かつて’19年8月の朝日新聞のインタビューでは、次のように言及したことがある。
《テレビ局の企画担当者は、誰が最初にのんや元SMAPの3人にオファーするか、勝負ですよ。そして局の上司の方々は、テレビマンの新しい企画に忖度せずに向きあってほしい。僕は才気あふれるのんや、元SMAPの3人をフックに、この芸能界の構造がもっと良くなってほしいと願っています》
福田氏をよく知る制作関係者はこう語る。
「以前、福田さんと仕事の打ち合わせでお会いしたとき、彼は『木村拓哉くんに関心があるんだ』と話していました」
福田氏はソニー時代から、SMAPに関心を持っていたという。
「木村さんが長年出演していた広告の仕事を福田さんがサポートしていたと聞いています。
’16年末のSMAPの解散は福田氏には大きなショックでした。『だから日本のエンタメはダメなんだ!!』と憤っていました。
今回の新社長就任にあたり、『今こそ、この手でジャニーズを変える!』と強い意欲をみせているそうです。検討しているいくつかの再生プランの中でも『タブーに挑戦する』という意味で、SMAPの再始動に興味を示しているといいます」(前出・福田氏の知人)
ジャニー喜多川氏の性加害問題により岡田准一(42)や二宮和也(40)など、人気タレントの退所が相次いでいる。
「拓哉さんは仲間たちの退所に心を痛めているそうです。東山紀之さんがSMILE-UP.社の社長に就任する直前、拓哉さんは東山さん、井ノ原快彦さん、藤島ジュリー景子氏らが集った決起集会で“新体制のトップタレントとして後輩たちの手本に”と託されたそうです。拓哉さんは“新しい事務所のためなら何でもやる”と意気込んでいると聞いています。福田新社長の方針とあらば、SMAP再始動も例外ではないでしょう」(前出・制作関係者)