■意味深な投稿や哲学めいた文章が増える
また関係が悪化している夫婦や、離婚について話し合っている夫婦というのはどうしても疲れや負の感情がたまりがちです。それが外にちょっとした発言として漏れることも多く、敏感な人は気づいたことがあるかもしれません。
例えばSNSへの意味深な投稿といった形で、周りにも何かを発信しているケースは良く見かけます。ちょっと哲学めいた文章だったり、風景写真とともにポエムっぽくまとめられていたりと投稿のバリエーションは様々です。少ししてそれが離婚によるメンタルダウンだった、なんてケースはよくあります。
他にも、飲み会でめずらしく愚痴が止まらなくなる(でも離婚については具体的に触れない)といったわかりやすい変化を周囲に見せる人もいます。
■別れる前から次を探し始める人も
またこれは男性に多い話ではありますが、まだ離婚前なのに次の恋愛を求めるという人も。筆者も複数、見聞きしたことがあります。例えば飲み会の場などで女性を口説く、マッチングアプリに登録するなどです。
さらにはまだ別居も離婚も終わっていないのに、結婚相談所のパンフレットを取り寄せていた人もいました。これには驚きを隠せませんでした。
基本的に離婚の話し合いが始まっていたとしても「夫婦関係の破綻」を証明できないと、並行した恋愛は不貞行為に当たるといわれています。夫婦関係の破断には、別居や双方が修復の意思なしなど条件があるそうです。
つまりただ関係悪化により一方が離婚を見据えているだけであれば、次の恋愛を始めるのはリスクがあると言わざるを得ません。皆さんの周りにもしいたら、止めてあげるのが良いでしょう。
夫婦の本当の関係というのは、なかなか周りが知ることはできません。「おしどり夫婦」なんて呼ばれていた赤西さんと黒木さんですが、実際はもっと複雑な状況であったというわけです。
ちなみにおしどり夫婦の由来である「オシドリ」という鳥は、実際は1年ごとにペアを変える生態と言われています。「芸能人おしどり夫婦」なんてキャッチコピーの説得力のなさにも、そろそろ私たちが気づくころなのかもしれません。
(文:おおしまりえ)