【祝R-1優勝】街裏ぴんく「スベるもウケるも全部1人がいい」語っていた“漫談の覚悟”
画像を見る 『R-1グランプリ2024』優勝の街裏ぴんく

 

■ユニットを組んで「M-1」に挑戦も「やっぱり自分はピン芸人なんだな」

 

しかし、’08年から毎年エントリーし続けてきた「R-1」では苦戦が続いていた。

 

「毎月20本のライブをやっていた’14年は、2回戦落ちでした。漫談を200本も作ってきたのに、2回戦で歌ネタをやってしまったんですよね。やっぱり自信がなかったんですよね、2回戦っていうぶち破ったことのない壁に。『R-1』という老若男女にウケなければいけない場所に、持っていくような漫談がなかったというか……。僕を好きな人は笑ってくれたんですが、歌ネタで落ちてしまいめちゃくちゃ悔しかったですね。自信を持ってからは進めるようになって、’19年に初めて準決勝までいけたのが最高成績です」

 

’21年の「R-1」の出場資格変更を受けて、同年には元「ジャリズム」で現在は本誌記者としても活動するインタビューマン山下氏(54)とユニットを組み、「M-1グランプリ」にも挑んだが、思うように爆発を起こせなかったという。しかし、この経験によって、ピンで活動することの意義に改めて気づくことになったようだ。

 

「やっぱり自分はピン芸人なんだなって思いましたね。1人で何もかも考えて、1人でしゃべって、スベるもウケるも全部1人がいいなって思いました。横に人がいないからコンビネーションを見せなくていい分、気を使わずにアドリブも言える。思いついちゃったら言える。それでスベるもウケるも自分、というのが楽しくてしゃあないですわ。僕は漫談が天職です。やっぱり芸人は100%出せないとダメだと思うんですよね。何かに気を使って、70%、80%しか出てない状態ってもったいない無いと思います」

 

■「深夜の4時半くらいに僕の番組ができたら、もう死んでもいい(笑)」

 

他の芸人と比較してもハイペースに独演会を行うなど、精力的に芸を磨いてきた街裏。当時、本人は手応えについてこう語っていた。

 

「色んな種類の漫談を作ることによって、どんどん成長していってると思うんです。自分でも驚いてますね、ファンタジーの1人しゃべりでここまで色んな種類のネタが作れたっていうのは驕りですけど。やり始めた時は、ここまでできるとは思ってなかったかもしれません。よくないところを削ぎ落とし続けてるから、進化してる。円を描きながらどんどん上にあがっていってるイメージです」

 

そんな街裏に「もっとも影響を受けた芸人は?」と尋ねると、「ダウンタウン」という答えが。

 

「『ガキの使い』のハガキトークというコーナーで、視聴者が投稿した無茶振りに対して松本さんが嘘で話を作っていく。それを浜田さんがツッコんでいくのが好きでした。録画したビデオを夜通し一人暮らしの家で見て、寝る時も流してましたね。2人のあの感じ、ネタの内容、全て含めて大好きで。あれが『嘘をしゃべる』ということに対して、魅力が湧いた瞬間でした」

 

最後に、今後については「漫談でやってきたい。絶対いけると思ってるんで深夜の4時半くらいに僕の番組ができたら、もう死んでもいい(笑)」と語っていた街裏。この時の予感を見事、現実のものとした街裏の時代はすぐそこまで来ている――。

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: