女性お笑いコンビの「尼神インター」が3月末を持って解散した。これにより、ボケ担当の誠子(35)は吉本興業を退所しフリーに。ツッコミ担当だった渚(39)は引き続き吉本興業に所属し活動を続けるという。尼神インターはここ最近、コンビでの出演がほぼない状態で、それぞれのSNSに相方が登場することもなかった。
解散理由については明言されていないが、誠子は解散後の活動として「これからは枠にとらわれずに、私らしく輝きたい」と話している。それがお笑いなのか、それ以外の活動を指すのかは具体的にされていない。
解散の理由については、憶測の域を出ないものの、一部では数年前から続く、誠子の美意識の変化も関係しているのではないかといった声も上がる。しかし、女性のライフスタイルや働き方に詳しい、コラムニストでキャリアコンサルタントのおおしまりえ氏は、「美意識の問題というより、年齢から来る働き方への気持ちの変化もあるのではないか」と話す。その理由を聞いた。
■尼神インターの解散は美意識向上によるブスいじりへの抵抗感なのか?
この春は、和牛に続き尼神インターと、知名度のあるコンビの解散が続いています。
一昔前であれば、芸人としての活動方法は劇場や地方営業といった事務所主体のものに限定されていました。しかし、今はSNSや動画配信などチャネルの多様化により、活動方法も広がってコンビ解散の敷居も下がっているように思います。
尼神インターの解散について、一部では誠子さんが美意識に目覚めたことで、お笑いへの熱量が冷めたのではなかといった憶測がありますが、個人的には他の理由もあるような気がしてなりません。
そもそも現在は、尼神インターに限らず、お笑い芸人としての活動よりも、俳優や配信者、作家などを主軸として活動する芸人さんも数多くいます。彼らのように、コンビを解散するのではなく、開店休業状態にして個人でやりたい方面を突き詰めていくことは十分に可能です。
また誠子さんは2020年公開のインタビューで、容姿いじりについて、嫌だといった気持ちにはなっていないとインタビューで語っています。一貫してお客様を笑顔にするのが目標と語っており、昨今の容姿いじりに対する変化にも、柔軟に対応していこうという気持ちがあったようです。
ではどんな理由が他にあるのか考えると、憶測の域を出ませんが、お二人の年齢が、“仕事の節目”を感じさせる時期に差し掛かっていることはあるのかもしれません。