■ネットで巻き起こる「豚まん」論争に東海道新幹線が示した回答は?
赤井の出来事はネットニュースでも取り上げられ、瞬く間にコメント欄やSNSで議論が勃発。
《駅で売っている物なんだから食べたって良いじゃない》
《新幹線って弁当とか食べるの普通だろ。何で豚まん食ったらダメなの? 今って電車内で飯食うのがマナー違反みたいになってきてんの? 何でそんな窮屈にしていくんだろ》
《新幹線の車内で肉まん食べてはいけないってルールなの? 誰が言ってるの? 車内放送で肉まん食べてはいけませんなんて言ってないよ》
このように容認派の意見がおおむね目立っていたが、反対派の声もいくつかあった。
《551は新幹線の車内で食べてはいけません。匂いに関する暗黙のルールです》
《においの強い食品は マナー違反だと思うなあ》
《新幹線の豚まんの匂いぐらいええやろってのも自分のものさしでしかないからなぁ》
果たして一部で反対されているように、新幹線車内では「豚まん」のようなにおいが強い食べ物を食べてはいけないのだろうか。もしくは、マナー違反になるのだろうか。そこで本誌は15日、東海旅客鉄道株式会社の広報部・東京広報室に取材を申し込んだ。
新幹線車内でにおいが強い食べ物を食べること、車内飲食に関するマナーの見解、過去の事例などについて問い合わせると、17日に「総論」として次のような回答が文書で返ってきた。
「ご質問のあったような具体的な場面を一つ一つ明記したものはありませんが、車内での過ごし方については、他のお客様も快適にご利用頂けるよう、周囲へのご配慮をお願いしております。快適な車内環境づくりにご理解ご協力をお願いいたしますなお、マナーを逸脱するような場面に遭遇されましたら、乗務員に遠慮なくお知らせください」
つまり、においが強い食べ物を食べることは禁じられているわけではないが、乗客の判断に委ねられているようだ。
周囲に人がほとんどいないことを確認した上で食べたと説明していた赤井。彼女の判断は、決して無配慮とは言えないだろう。一日も早く元気を取り戻して、明るい笑顔を見せてくれることを願うばかりだ。