市川猿之助 心中騒動の“悲劇の実家”で今も生活…事件から1年目前に目撃した「現在の姿」
画像を見る 昨年4月、歌舞伎座の楽屋口から出てくる猿之助

 

■“中車が澤瀉屋を完全に掌握した”という報道も

 

澤瀉屋の事情に詳しい歌舞伎関係者は、中車と猿之助の現在の関係について次のように語る。

 

「澤瀉屋のお家芸であるスーパー歌舞伎の主演を團子さんが務めていることから、“中車が澤瀉屋を完全に掌握した”といった報道もしばしば見受けられますが、実情は異なります。現在の澤瀉屋を陰で取り仕切っている人物がいて、中車さんは世間から想像されているほど発言力が強くないのです。

 

その人物とは、猿翁さんの妻・藤間紫さんの息子であるA氏です。A氏は、猿翁さんが立ち上げたスーパー歌舞伎のプロデュースなども務めており、猿翁さんが病で倒れた後は、一門の指導にも尽力していました」

 

藤間紫さんと言えば、中車にとっては、父・猿翁を略奪した因縁のある女性だ。

 

「しかし中車さんが、猿翁さんと和解するにあたっては、紫さんの口添えもありました。中車さんとしてもA氏をないがしろにはできないのです。

 

そのA氏が進めているのが、猿之助さんの復帰計画なのです。『ヤマトタケル』で、猿之助さんが團子さんを指導したのも、その一環と言えます。いま検討しているのは、猿之助さんが演出家として手がけてきた舞台のクレジットを、いつ復活させるのかということです。

 

もちろん演出家はともかく役者としての近日中の復帰は不可能です。しかし猿之助さんの執行猶予が明ける5年後に、“四代目猿之助”として舞台に復帰することを目指しているのです。

 

一時期は梨園から完全に身を引くのではないかとみられていた猿之助さんですが、彼自身も復帰に意欲を燃やしています。“まだ当分は團子に、猿之助という名跡は譲らない”という心境なのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)

 

5年後の復活を目指す猿之助は、いまも実家で生活している。

 

「事件当日、2階でご両親が、地下室で猿之助さんが発見されました。その“悲劇の家”で、暮らし続けていることも彼にとって贖罪の1つなのかもしれません」(前出・歌舞伎関係者)

 

その贖罪生活の支えになっているのが、最近になって飼いだした愛犬のようだ。

 

「以前は、ほとんど外出していなかった猿之助さんですが、最近はワンちゃんを自転車に乗せて、毎日のようにお出かけされています」(近所の住人)

 

「一般社団法人 日本グリーフ専門士協会」代表理事で公認心理師の井手敏郎さんは次のように語る。

 

「動物を飼うということ自体が、生きようとする気力の証しともいえます。一般的に言っても、何らかの事件によって人間関係が変化することはよくあることです。たとえ友人や知人が離れてしまっても、動物たちは人間を社会的には評価せず、無条件に愛情を注いでくれます。人間からは得られない安心感を動物たちから受けることもあると思います」

 

『ヤマトタケル』のラストシーンでは、亡くなったヤマトタケルが白鳥となって大空に飛び立つ。猿之助も、再び飛び立つ日を待ち続けているのか。

 

次ページ >【写真あり】5月上旬、都内で目撃した猿之助の「現在の姿」

【関連画像】

関連カテゴリー: