5月27日、最新の映画動員ランキング(5月24日~26日の3日間集計、興行通信社調べ)が発表され、舘ひろし(74)&柴田恭兵(72)主演のシリーズ最新作『帰ってきた あぶない刑事』が、初登場1位を獲得した。
「初日からの3日間の動員数は25万1600人、興行収入は3億5300万円を記録し、16年公開の前作『さらば あぶない刑事』の最終興行収入16.3億円を上回る20億円越えをも見込める好スタートを切りました」(映画関係者)
公開前、大阪でおこなわれた映画のファンミーティングも大盛り上がりだったという。
「さらにヒートアップしたのはそのあとの打ち上げでした。舞台挨拶終了後、出演者とスタッフたちで打ち上げを兼ねて飲みに行ったそうですが、お酒が入って気分が良くなった柴田さんがスタッフに“あぶ刑事”愛を熱弁していました。これも『あぶ刑事』打ち上げの恒例行事です(笑)」(前出・映画関係者)
公開翌日の25日には、柴田は舘とともに横浜スタジアムでおこなわれた『横浜DeNA-広島』戦の始球式に登場。スーツ姿でマウンドに立った柴田は麗しい投球フォームから完璧なノーバン投球を披露した。
「柴田さんの年齢を感じさせない見事な投球に球場内は大歓声に包まれ、大きな拍手が起こりました。もともと柴田さんは野球少年で、現在も複数の草野球チームに所属して試合に出ているそうです。
大洋ホエールズ時代からのベイスターズファンだという柴田さんは、始球式では今年ベイスターズに5年ぶりに復帰した筒香嘉智選手について触れ、『メジャーリーグのユニホームも似合っていましたが、ベイスターズのユニホームが一番カッコイイです』と話すと、スタンドは再び沸き上がっていました」(スポーツ紙記者)
柴田の若さの秘密は野球にあったようだ。
「柴田さんの地元の静岡には『草薙球場』があります。この球場は1934年11月20日、伝説のプロ野球選手・沢村栄治さんがベーブ・ルース率いる全米チームと戦った日米野球の決戦の地としても知られています。そのため、柴田さんは幼少期からベーブ・ルースに憧れていたそうです。同球場にはシーズンが始まる前、大洋ホエールズがキャンプに来ていて、柴田さんは見に行くのが楽しみだったとか」(前出・スポーツ紙記者)
柴田は84年、NHKのインタビューで当時をこう回想している。
《選手たちは真剣に練習をしているのですが、まるで遊んでいるみたいにニコニコして楽しそうに見えました。それで「野球選手っていいなぁ」と憧れるようになったんです。運動神経もまあまあ良かったので学生時代はずっと野球をしていて、役者になってからも草野球を続けていたんですよ。4、5チームに属していて、月に5試合くらいは出ていましたね。
そんなふうにずっと野球と関わってきて一番うれしかったのは、セ・リーグ、パ・リーグの有名な選手が一堂に会し、芸能人も交じって対戦をした東京ドームの開幕イベントに参加できたこと。僕はセ・リーグに入れてもらい、ピッチャー・江川卓さん、キャッチャー・田淵幸一さん、ファースト・王貞治さん、セカンド・掛布雅之さん、サード・長嶋茂雄さん、ショート・柴田恭兵という夢のチームでプレーさせていただきました。もううれしくて30センチくらい宙を浮いていたんじゃないかな(笑)》
柴田は最新のインタビューでこうも語っていた。
《『あぶ刑事』続編の話がきてすぐに身体を動かすことができたのは、草野球のおかげだと思います》(『FRIDAY』24年6月7日号)
彼が『あぶ刑事』でいまも現場の最前線にいるのは、名選手たちとの“再戦”オファーが来るのを楽しみにしているからなのかも――。