■インタビュアーにも苦言「古市さんも何であんな風に言うのかな」
こうした批判の矛先は、日テレ系のYouTube選挙特番で石丸氏とのやりとりが注目を浴びた社会学者・古市憲寿氏(39)にも及んだ。
古市氏は選挙特番の中で、「現状、出口調査を見る限り、どうやら石丸さんが2位らしいっていう。これは率直に結果というか、そういう出口調査を聞いた時に、やっぱりちょっと嬉しかったですか?」と質問。すると石丸氏は「いいえ、特に」と否定し、「そういう煽り方をするから、都民・国民の意識がダダ下がりなんですよ。いい加減に分かってください」と窘めていた。
古館はこのやりとりに「俺の感覚で言うとね、古市さんも何であんな風に言うのかなっていうのが俺の正直なところ」と首を傾げ、「『落選して2位で嬉しかったか』という質問は、寡聞にして俺聞いたことがない」とコメント。
さらに古館は、“政治屋”を批判する石丸氏と古市氏の議論が嚙み合わなかったことにも言及した。
石丸氏は“政治屋”の定義を「政治のための政治、党利党略、自分のための政治」と説明していたが、“政治屋”と石丸氏自身の違いについて質問した古市氏に「先ほど(政治屋の)定義についてお話ししましたよね?」「え? もう1回言えってことですか?」と逆質問を繰り返していた。
古館は一連のやりとりを振り返り、「政治屋っていうのは石丸さんにいちいち聞かなくても、政治という産業で金儲けをする裏金議員たちのことを言うんじゃないの?」と反論。そして古市氏について「『石丸さんは政治を生業にする政治屋と一緒なんじゃないですか?』と、こう言いたかったんじゃないかな」と推測し、こう主張した。
「考えてみれば生業つうのはさ、金儲けの手段ばっかりにしなけりゃいいわけで。とりあえずみんなの前で選挙の時に、石丸という人間が『政治屋一掃』って大見得切ってガツンと言ったんだったら、有権者はそれ一旦預かってさ。裏切られたら、投票でまたドンと示せばいいだけのことであってさ」
石丸氏をめぐっては、各選挙特番でのインタビュアーに対する態度が“高圧的”だと物議を醸したが、古館によれば同氏が“ブラック石丸”と“ホワイト石丸”を使い分けているという。
「質問者が意地悪に『ここ突っ込んでやろう』『政策の具体性があんたは希薄だって言ってやろう』っていうのを遠回りに遠回りに言ってたりするから、『なに遠回りに言ってんだ』っていう時に“ブラック石丸”が登場して、ドンと言う。『言い過ぎたな』と思ったら、次また別なテレビ番組に出て“ホワイト石丸”を演じる。これを繰りしてる。
『え、ホワイト石丸?ブラック石丸?』っていいじゃない、別に。だって政治をエンタメ化するっていう手段を言ってんだから。政治をエンタメ化するのが最終目標なら困るよ。だけど、徹底的に自分を売る時の手段としてエンタメ化してよろしいんじゃないですか」
そんな古館は、にわかにネットで流行した“石丸構文”についてもこう持論を述べていた。
「石丸構文っていうのは、質問者の整理がついていない状態の何だかよくわかんない質問。あるいは整理をしないで、自分の求めている答えに誘導尋問していく時に発せられた言葉を見抜いて、“その手に乗らないよ話法”を石丸構文っていうの。だから石丸構文というのは、質問者が作ったもんだってことを言いたいの」
古館の私見に、動画のコメント欄では《正論!まさにその通り!》《全て古舘さんの言うとおり!全面的に支持します!》と賛同の声が。だがネット上では、石丸氏を全面的に擁護するような主張には、冷ややかな視線も注がれている。
《逆張りなのでしょうか? まったく共感できません》
《石丸氏を押した自分の見識を必死に擁護しているだけのように思えます》
《批判されるべき所で批判される事はいじめとは違います。古館氏の推しなのはわかりますけどね》
《この人はずっと信用していたのにガッカリだよ…》
《一睡もしてないなどと庇っているが、ニュースキャスター時のこと忘れて、適当な事言うなよ》