■“10年に1度の酷暑”でもマラソン決行…浮き彫りになる世間との感覚のズレ
さらに今年の夏は、“10年に1度の酷暑”と言われている。夏場に実施される特別番組のマラソン企画では、昨年7月22日~23日にかけて放送された『FNS 27時間テレビ』(フジテレビ系)が炎上したことも記憶に新しい。
「100キロマラソン企画で井上咲楽さん(24)が唯一女性で完走しましたが、ほとんど倒れ込むようにゴールしました。地面に手をついて立ち上がることができない状態で、真っ先に駆け付けたのは東京ホテイソンのたけるさん(29)でした。そのため『本来はスタッフがすべきでは?』と、井上さんを放置していた番組の対応に批判が相次いだのです。この企画に参加した同局の山本賢太アナウンサー(26)も、マラソンによって疲労骨折したことを後日明かしていました」(前出・テレビ局関係者)
他局の事例とはいえ、実施時期が近い『24時間テレビ』も“二の舞”になる懸念が寄せられている。前出・テレビ局関係者は言う。
「やす子さんが何キロ走るかはまだ発表されていませんが、元自衛官とあって長距離マラソンを完走する体力は期待できるでしょう。また、好感度の高いやす子さんを起用することで、番組イメージを回復する狙いもあるのかもしれません。
しかし気候変動によって年々暑さが厳しくなっており、どれだけ体力に自信がある人でも健康リスクが高いのは一目瞭然。番組の“伝統”を守ることも大切かもしれませんが、世間との感覚のズレが顕著になりつつあるのではないでしょうか」
実際にネットニュースのコメント欄でも、真夏のチャリティーマラソンに否定的な声が相次いでいる。
《真夏に誰かを走らせるなんて、もうやめればいいのに》
《炎天下での24時間マラソンとか、やっぱり人が何人か犠牲にならないと改めないのか?》
《こんなクソ暑い時期に走らされてかわいそうに。 走らせるんじゃなくて普通に各養護施設への寄付を呼びかけたらええやん》
《誰のための何のためのマラソンなのか? どうして日テレは世の中の空気を こんなにも読めないのか?》
《日本の夏の気温は殺人的な状況なのに、なぜ?マラソンを続けるの? 日テレさん!チャリティーを考えることよりも前に走る人の身体と命をもっと大切に考えてください》