アイドルがバツイチ子持ちになったり…『海のはじまり』『笑うマトリョーシカ』2024夏ドラマランキング1位は?【ドラマ座談会】
画像を見る 50代記者Hが選んだ今期No.1ドラマの『笑うマトリョーシカ』(TBS系、金曜22時~)

 

■アイドルの“パパ”ラッシュ!初々しいパパ姿は必見

 

松村北斗の板についたシンパパぶりと、戸惑いながらも娘と向き合う目黒蓮の対比や、向井のバツイチ子持ちの役どころが面白い!

 

N:イケメンが出演する注目作は、目黒蓮主演の『海のはじまり』や松村北斗の『西園寺さんは家事をしない』なども。偶然にも、2人が同じくシングルファザーを演じているところも注目されています。

 

H:あと、山岳医療にスポットを当てた医療ドラマ『マウンテンドクター』の杉野遥亮もカッコいいですよ。日に焼けた精悍な顔がとても清々しい。彼の同級生を演じる向井康二もバツイチ子持ちの役ですね。

 

S:『海のはじまり』は、目黒蓮のブレークのきっかけとなった『silent』のチームが再集結した作品ということでも関心を集めていましたが、期待どおりの良作ですね。とにかく、キャスティングがよくて、登場人物一人ひとりの心の機微が丁寧に描かれ、感情移入しながら見ちゃいますね。古川琴音扮するシングルマザーの気持ちも、有村架純が演じている現在の恋人の気持ちもわかるからツラいんですよ。

 

H:目黒蓮の演技も自然体でいいなあ。私は、彼と大竹しのぶのやりとりのシーンが好きで、2人の一つひとつのセリフの抑揚や目の演技から目が離せない。あと、池松壮亮ってやっぱりすごい役者ですよね。目立たない役だけど、表情が雄弁というか、彼がいるだけで場がグッとしまる感じがします。

 

N:何よりも、海役の泉谷星奈ちゃんの存在にみんなが救われますよ。描かれている内容が重いからこそ、彼女のかわいらしさで心が少し軽くなるし、あのまっすぐな瞳を見ていると、心が洗われる。

 

H:『西園寺さんは家事をしない』は、松本若菜の演技も好感が持てるし、松村北斗のシンパパぶりも板についていて、偽家族という設定がリアルに楽しめます。そこは、『逃げるは恥だが役に立つ』などのヒット作を生んだ火曜10時枠のドラマという感じですね。

 

S:『海のはじまり』と同じく、『西園寺さんは家事をしない』も家族の物語を描いているんですよね。シングルパパ、ステップファミリー、と時代で家族の形は変わっても、家族の絆を描いているところは同じなのかなあと。視聴者の共感を呼ぶと思います。

 

N:『南くんが恋人!?』の飯沼愛の家族もステップファミリーですよね。複雑な家族関係だけど、みんなが幸せって描いているので、明るい気持ちになれます。

 

H:娘の恋愛にオープンなところとかも今っぽいのかも。飯沼愛のフレッシュさも青春ドラマって感じで、八木勇征は、『美しい彼』以来の当たり役だと思う。

 

S:『笑うマトリョーシカ』の水川あさみは、家族と仕事の間で揺れる記者役。玉山鉄二の政治家秘書役も、櫻井翔の議員役もハマり役です。今期はサスペンス色の強い作品が少ないので期待しています。

 

H:それにしても、ミステリアスな美魔女を演じさせたら、高岡早紀の右に出る人はいませんね。また、ミステリアスといえば、『マル秘の密子さん』の密子さんも異色のキャラクター。清純派役が多かった福原遥の新たな一面が見られて、とても新鮮です。衣装も美術も凝っているので、女性にウケそう。

 

S:たびたび登場するかき氷が何かの伏線なのかなあ? って。また、福原のセリフの「あなたが変われば、世界は変わる」という言葉も心に刺さります。

 

N:松岡茉優主演の『ギークス』も女性キャストのクセが強くて好きです(笑)。適度に働いて、適度に稼げればいいと思っているキャラって意外にいないから、そういう価値観を持っている人はいいなと思います。

 

S:アフターファイブを大事にしたいって気持ち、今っぽいよね。でも、仕事となれば、結局ちゃんとやってしまう。そこがギークスなんですよ。

 

N:医療ものから新たな家族の形を描くホームドラマまで多様な作品がそろった今期。韓ドラのリメーク版も追い上げ傾向で、最後まで見逃せない!

 

■本誌編集&記者のBEST3は……

 

【50代記者H】

1位『笑うマトリョーシカ』
2位『新宿野戦病院』
3位『ブラックペアン シーズン2』

 

【30代記者S】

1位『海のはじまり』
2位『笑うマトリョーシカ』
3位『西園寺さんは家事をしない』

 

【30代編集N】

1位『スカイキャッスル』
2位『海のはじまり』
3位『ギークス』

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