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「菅前首相が全面的なバックアップに回り、出馬に必要な20人の推薦人確保にもめどが立ったようです。進次郎氏には、派閥の裏金問題により失墜したイメージの刷新を期待する声が高まっています」(政治部記者)

 

自民党総裁選(9月27日投開票)に出馬する意向を固めたと報じられた小泉進次郎元環境相(43)。総裁選は初挑戦となるが、当選すれば史上最年少の自民党総裁、そして第102代内閣総理大臣となる。進次郎氏が総理候補に名乗りを上げたことによって、一躍“ファーストレディ候補”となったのが妻の滝川クリステル(46)だ。

 

’19年8月に結婚した進次郎氏と滝川だが、家庭内での“政権”は主に妻が握ってきた。結婚直後の’19年9月、『徹子の部屋スペシャル』(テレビ朝日系)に出演した滝川は、家庭内での主導権について話がおよぶと、「自分が握っている」と明かし、その理由を「(夫は政治の世界で)指揮を執る立場で、家でも執るのは疲れるんだと思います」としていた。

 

’20年1月の第1子誕生時には、当時環境大臣という要職に就いていた進次郎氏が2週間の“育休”を取得したことが話題に。昨年11月には第2子が誕生したが、進次郎氏はそのときも夜の会合や早朝の会議をセーブしてきた。雑誌のインタビューでも次のように語っている。

 

《子供と向き合う中での学びは今しかできず、夜の会食や朝8時の会議では得られないものです》(『中央公論』’24年2月号)

 

こうした積極的な育児参加は、滝川の意向によるところも大きかった。前出の政治部記者が明かす。

 

「第2子誕生後、滝川さんは進次郎氏の多忙を理解しながらも『もう少し子供と一緒にいてほしい』と周囲にこぼしていました」

 

進次郎氏もそれを理解していたのだろう。七夕にはInstagramに長男の《パパとたくさんあそびたい》という短冊の写真をアップし、《もっと遊ぶ時間作らなきゃ》とコメントしている。

 

「滝川さんは『いずれは総理になってほしい』という思いはあったものの、いまのタイミングで総裁選に出馬し、子供と過ごす時間がこれ以上減ることに当初は難色を示していたのです」(前出・政治部記者)

 

家庭では妻の尻に敷かれがちだった進次郎氏だが、今回めぐってきた勝算のあるチャンスを前に、妻の説得に踏み切ったという。

 

「若手議員を中心に擁立の動きが加速したこともあり、最終的には滝川さんに自分の思いを伝えて出馬を許してもらったと聞いています」(自民党関係者)

 

“進次郎総理”を待望する自民党員からは、ファーストレディとなった滝川の活躍にも期待が集まっているという。

 

「東京オリンピック誘致の『お・も・て・な・し』スピーチや、ライフワークである動物愛護活動など、滝川さんの発信力は政界でも高く評価されてきました。結婚前には『参院選の全国比例の候補にどうか』という声が上がったこともあったほど」(前出・自民党関係者)

 

フランス人の父を持ち、英語、フランス語に堪能であるという強みは、外交の場で大いに発揮されそうだ。

 

「『ファーストレディ外交』という言葉があるように、国交の場では首脳の配偶者同士が交流する機会があります。サミットでは配偶者だけの訪問や視察の日程が組まれることも。滝川さんであれば、これまでの総理夫人のなかでも屈指の注目度になるでしょう。 特に日仏両首脳の関係値を高めることに寄与できそうです」(前出・自民党関係者)

 

夫に強い影響力を持ち“影の総理”ともなる滝川は、環境大臣を経験しているとはいえ、国際的な場での実績がほとんどない進次郎氏にとって大きな後ろ盾になるかもしれない――。

 

夫が出馬の意思を固めたと初めて報じられた8月20日、本誌は滝川の姿を都内の外資系ラグジュアリーホテルで目撃している。ランチを楽しんだのだろう、友人らと並んでホテル内のレストランから出てくる滝川は、満面の笑みを浮かべていた。ベビーカーを押しており、ファーストレディ候補となった節目の日の“祝宴”には、9カ月の子供も同席していたようだ。この日の装いはモノトーンのシンプルなコーディネートながら、漂うクラス感はすでにファーストレディの風格十分といったところか。

 

投開票まで約1カ月。総裁選の情勢について、政治評論家の有馬晴海さんは次のように解説する。

 

「現状では、小泉さんが最有力で、次いで石破さん、ほかの候補は3番手以降とみます。決戦投票となった場合、フレッシュな小泉さんとベテラン石破さんの一騎打ちとなるでしょう。小泉さんが若手の後押しを受けるいっぽう、世代交代となれば先々の自分の立ち位置が危うくなってしまう年齢層の議員が石破さん支持にまわることもあるかもしれません」

 

かつて“斜め45度の女神”と称された滝クリが、“影の総理”として再び脚光を浴びる日は迫っているのだろうか。

 

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