8月31日から9月1日にかけて放送される『24時間テレビ47』(日本テレビ系)。同番組は78年、「愛は地球を救う」をキャッチフレーズに、チャリティーキャンペーンを行う番組として誕生し、現在まで毎年放送されている。
毎回、注目を集めるのは92年の番組リニューアルの際に始まり、看板企画となったチャリティーマラソンだ。今年はお笑い芸人のやす子(25)がランナーに抜擢され、話題となっている。これまでもお笑い芸人のほか、女優やタレント、アイドル、スポーツ選手など、さまざまなジャンルの有名人がランナーに選出されてきた。
では、歴代で50名以上いるチャリティーマラソンのランナーのなかで、視聴者の記憶に残っているのは誰なのだろうか。そこで本誌は、20代~70代の男女500人にアンケートを実施。「感動した/感動しなかった」と思われているランナーの調査を行った。本稿では「感動しなかったランナー」の調査結果を紹介する。
同率3位となったのは、徳光和夫(83)とヒロミ(59)の二人だ。
徳光は80年から10年まで『24時間テレビ』の総合司会を務めていたが、11年に勇退し、当時番組史上最高齢となる70歳でランナーに選ばれた。高齢ということに加えて、01年に急性心筋梗塞を発症していたこともあり、実際に徳光が走る姿を見て、感動よりも心配が勝ってしまった人が多かったようだ。
《年齢と重篤な病経験の後だったので、不安感しかなかった》
《人選ミス、徳さんにやらせてはいけなかった。見ていてつらい。だから見れない。このことはキンちゃんも同じ》
《老体がヨタヨタで見てられない》
ヒロミは昨年の放送でマラソンに挑戦したが、本人たっての希望で当日にランナーを務めることが発表された。“おじさん”にちなみ、102.3kmを激走するなかで、長男で俳優の小園凌央(28)、次男の隼輝さんと併走する場面も。また、94.5km地点では妻の松本伊代(59)がサプライズ応援に駆けつけ、ゴール直前には松本が自身の大ヒット曲「センチメンタル・ジャーニー」を熱唱し、エールを送った。だが、こうした家族を巻き込んだ演出を冷めた目で見ていた人もいたようだ。
《わざとらしい》
《家族が前に出すぎ》
《白々しかった》
続いて第2位は、12年の元プロレスラー・佐々木健介(58)一家だ。佐々木は妻の北斗晶(57)と、長男の健之介さん、次男の誠之介さんの家族4人でマラソンに挑戦し、初のリレー形式で120kmを完走した。佐々木と北斗が、長男の読み上げた「もしママが走れなくなったら、3人でママを助けに行くね。最後はみんなでゴールしようね」という手紙で挑戦前から号泣するなど、例年以上に“家族愛”を強調する内容だったことが不評を買ったようだ。
《家族愛を強く打ち出しすぎたので白けた》
《そもそも、家族で走破することがいかにも感動させようとする意図があるようにしか思えなかった》
《子供を使わないでほしい》
そして、第1位に選ばれてしまったのは、20年の高橋尚子(52)だ。この年はコロナ禍のため、公道ではなく私有地を走り、1周5kmを走るたびに10万円を募金するという高橋考案の“ラン企画”を実施。「チームQ」として、土屋太鳳(29)、吉田沙保里(41)、陣内貴美子(60)、松本薫(36)、野口みずき(46)ら5名も高橋と同じコースをリレー形式で走りつないだ。高橋は116キロを走破したが、元々マラソン選手ということもあり、《走れて当たり前》と感じた人が多かったようだ。
《走る専門の高橋尚子さんを選んでるので、ペース配分など余裕だと思って、感情移入できませんでした》
《本職、その道のプロの人が走っても逆にどうとも思わない。走れて当然。無理そうなのに走るならまだ気持ちが動く》
《発起人だしコロナのときだからしかたないが、マラソンのプロだから道をはしってもらいたかった》