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NHKが旧ジャニーズ事務所の性加害問題を特集したNHKスペシャル『ジャニー喜多川アイドル帝国”の実像』が、10月20日に放送され、大きな注目を集めている。

 

番組では、’19年に死去したジャニー喜多川氏のルーツをたどり、業界での歩みを深く知る人たちを1年以上かけて取材。被害に遭った当事者、元テレビプロデューサー、元ジャニーズ事務所関係者などが登場し、なぜ“日本芸能史上で最悪の事件”が起きたのかを紐解くという内容だ。

 

その中で、なぜメディアがジャニーズに“忖度”するのか、自戒を込めて顔出しで出演したのが、元テレビ東京社員で桜美林大学教授の田淵俊彦氏だ。

 

田淵氏は、’99年に当時のテレ東の番組に出演していたジャニーズJr.のスキャンダルが報じられた際に、不祥事については「すべてテレ東が悪い」と会見を行い謝罪するよう強要され、断るとメリー氏から「今後、テレビ東京とはつき合えない」と言われ、その後数年間に渡り、ジャニーズタレントのテレ東への出演が拒否されたという経験を明かした。

 

また、楽屋内ではタレントたちの間でジャニー氏の性加害に関する話が囁かれていたといい、“見て見ぬふり”をしてきた「私も含めて関わった大人の責任は非常にあると思っています」と懺悔。番組にとって貴重な証言となった。

 

ところが、思わぬ点から田淵氏に批判が殺到した。インタビューに答える田淵氏の座り方が“偉そう”だというのだ。確かに、画面に映る田淵氏は、大きく脚を広げた姿勢をとっている。Xではこの座り方に対し“態度が悪い”、“偉そう”と批判が殺到してしまったのだ。

 

こうした事態に、放送の翌日21日、田淵氏自らが自身のブログにて事情を説明した。田淵氏は《今回は私は制作者ではなく単なる出演者なのでもちろん、映像を事前にみることはできない。したがって放送をリアルタイムで、初めて視聴した。まず、ぶったまげたのが私の大股開きの映像だ。こんな風に偉そうに映っているとは想像しなかった》と、自身の放送を見て初めて、自身の偉そうな姿に驚いたという。

 

さらに、《弟からもLINEが来て「Xで『態度悪い』と言われているよ。『大股さん』ってネーミングされている」と忠告を受けた。敬愛する若松節朗監督からも行儀が悪いとお叱りを受けた》と放送の影響の大きさを明かした。

 

その上で、脚を開いた座り方になってしまう理由について《椎間板ヘルニアの腰の手術をしている私はどうしても足が開き気味になる》、と告白したのだ。

 

加えて、どう映っているか「チェックするべきだったと反省している」といい、「私にチェックしなかった責任がある」とコメント。「いま私は少々、傷心気味」「私もひとりの人間だ。傷つくものは傷つく」と心境を明かした。

 

また、Xでは今回の映り方について、番組のディレクターと話をしたと報告しており、ディレクターの意図としては悪意のあるものではなく、《「偉そうに見せたいなどの意図はなかった」とのことでした》《どちらかと言えば「堂々とした」感じに見せたかった、「覚悟」を表現したかった、とのことでした。やはり、脚を開いた私が悪かったです》とフォローした。

 

自身の責任を認めた上で、長年放置され続けた問題に正面から向き合った田淵氏の行動が、思わぬ批判にさらされたことに、事情を知った人たちからは同情の声が集まっている。

 

《NHKスペシャルに出てた元テレ東の教授、ずいぶん大股開きだなーと思っていたら、ヘルニアやっててあの座り方になってるらしい。本人のブログに書いてあった。視聴者から評判悪くてへこんでるみたい》
《これは俺も思った そんな事情があったんだね… わからなかった》
《ついつい、なに?態度悪くない?って思ってしまったけどヘルニアの影響なのね 知れてよかった へこんでるのかわいそうだな・・・》

 

また、座り方ひとつで証言の内容や意図についてネガティブに捉えてしまった人も多かったが、田淵氏の勇気を讃える声も上がっている。

 

《元テレ東の人、顔出しでジャニ担であったこと、性加害を感じつつ何もしなかったことを語るってすごく勇気あるなと思ったし、嘘なく語ってる感じがして私は好印象でした》
《この元テレ東の人は責任転嫁なんかしていない。自分たちの、自分の責任を認めた上で顔出しまでして当時の話をしている。すごいことだと思う》

 

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出典元:

WEB女性自身

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