年末年始のスペシャルドラマラッシュが終わり、今クールの冬ドラマが続々とスタートを切っている。昨今は定額制の動画配信サービスが制作するオリジナルドラマに押されがちだが、2023年に『VIVANT』(TBS系)が大ヒットしたように、今も地上波ドラマに期待を抱いている視聴者は少なくない。
そんなドラマファンが重要視しているのは、毎週見続けるに値する作品かどうかを見極める基準となる初回だろう。そこで本誌は、初回から面白かった冬ドラマについて、20~60代の「ドラマを週に1回以上見る」という男女500人にアンケート調査を実施した。
第3位はバカリズム(49)が脚本を務める『ホットスポット』(日本テレビ系)。
同作は富士山麓のとある小さな田舎町を舞台に、ビジネスホテルで働く41歳のシングルマザーと宇宙人の交流を描いたエイリアン・ヒューマン・コメディ。SFという壮大になりがちなジャンルであるにもかかわらず、舞台は小さな田舎町というギャップが注目を集めた。
これまでにあったドラマとは一味違う作品をいくつも手掛け、世に送り出してきたバカリズム。彼の生み出す斬新な世界観に注目しているファンは多く、寄せられたコメントを見ても脚本について触れている声が目立つ。
《脚本家の独特な感性が他のドラマとはかなり相違するとことが面白い》
《エイリアン、という設定なのに 田舎町の日常に馴染んでいて面白い》
《バカリズムらしいドラマでニヤっと笑える》
《世界観が独特で面白い》
第2位は松岡昌宏(48)主演の『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)。
人気ドラマシリーズの第7弾。女装した家政夫・三田園薫、通称ミタゾノさんが派遣された家庭の内情を覗き見てそれぞれが抱える問題を解決していくヒューマンドラマだ。松岡演じるミタゾノの独特なキャラクターと、気軽に見られる1話完結型のストーリーが高く評価されている。
長寿シリーズであるため固定のファンも多く、放送開始前から注目を集めていた同作。寄せられたコメントを見ると、やはり前シリーズを見ていたという人が多数見受けられ、変わらない安定感に対する安堵の声が目立った。
《お馴染みのシリーズであり安定していた》
《第7シーズンまで続いていて安定感がある》
《毎回面白く今回も期待を裏切らなかった》
《今回も主役の家政婦役の痛快な立ち廻りが痛快》
第1位は強力タッグが組まれた『御上先生』(TBS系)。
文科省のエリート官僚が出向で私立高校の教師となり、生徒たちを導きながら権力に侵された日本の教育を破壊していく教育再生ドラマだ。本作は『VIVANT』の大ヒットに貢献した松坂桃李(36)とプロデューサーの飯田和孝氏が再タッグを組んでおり、初回の注目度は特別高かったようだ。
コメントを見ると放送前の期待に応えられたようで、目立つのは松坂を始めとするキャスト陣の演技力を絶賛する声。そして、先の読めない展開と斬新な設定に対する高い評価だ。放送開始以前からの話題性やキャストの演技力、作品のテーマ性など、全てにおいて数多ある冬ドラマの中で頭一つ飛び抜けていたと言えるだろう。
《最初の物語の展開が簡潔でわかりやすく、また、謎を残す場面もあり、とても良かったです。松坂桃李さんの演技がとても良い》
《内容が濃く一気に心掴まれた》
《皆さん演技が上手く、内容も惹かれるため》
《いままで、こんな設定の先生ドラマを観たことない》
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