21年1月、正月挨拶に来た長男夫婦を見送る百恵さん 画像を見る

「異例のロングセラーです」

 

そう話すのは、クラフトやハンドメイドの分野で出版やイベントなどを手掛ける日本ヴォーグ社の担当者。

 

2019年に刊行されたキルト作品集『時間(とき)の花束 Bouquet du temps(ブーケ デュ タン)』(日本ヴォーグ社)は、発売から6年経った今もコンスタントに売れ続けているという。著者は、百恵さん(66)だ。

 

1980年3月7日。今から45年前、伝説の会見が行われた。俳優の三浦友和(73)と百恵さんの婚約が発表されたのだ。同年10月に歌手・山口百恵として引退して39年、“三浦百恵さん”となった彼女が刊行した前出のキルト作品集は発売当時、大きな話題になった。

 

というのも、同書は百恵さんが結婚してから制作を始めたという70点ものキルト作品などを紹介するとともに、本人の近影も掲載されたのだ。引退後はプライベートのことはほとんど発信してこなかった百恵さんは一体なぜ……? その理由は同書のあとがきで次のように書いている。

 

《日々の軽い雑談の中で、夫にそんな話(※キルト作品集刊行を勧められたこと)をしたところ、「30年以上続けてきたことだし、還暦のいい記念になると思う。やってみたらいいんじゃない」という言葉が背中を押してくれました》

 

週刊誌記者は発売当時を振り返る。

 

「百惠さんが大切な人たちへ思いを馳せながら紡いだキルトの作品集で、とくに家族への思いは詰まっていました。そもそもキルトとの出会いは子どもの入園・入学での針仕事がきっかけだったといいますから、キルト作りは“家族の歴史”でもあった。ここまで家族について語った百恵さんの本が話題にならないわけがないですよ」

 

結婚して以来、自分の仕事を支えてくれ、2人の息子を育て上げ、さらに老親の介護にも励んでくれた妻。同書の発売直前に還暦を迎えた百恵さんに、夫・三浦友和(67)も深い感慨を抱いていた。友和は本誌のインタビューで次のように語っていた。

 

《60歳は妻にとっては母親が亡くなった年齢でもあります。それだけに60歳への思いが強いのか、すごく重く捉えているようです。 誕生日には何かしてあげようと思っています。息子たちもそのつもりでいるようです》(’19年1月1・8日合併号)

 

その後、百恵さんのキルト作品集『時間花束 Bouquet du temps』は累計20万部を越え、手芸本としては異例の大ヒットとなった――。前出の担当者はこう話す。

 

「作品集を見て“感動した”といった読者からの声は今も届いております」

 

百恵さんのキルト作品集第二弾の刊行については、

 

「そういった話は出ていないですね」

 

とのこと。日本ヴォーグ社2階(東京都中野区弥生町)のCRAFTING ARTGALLERYにて3月24日から6日間にわたって開催される『鷲沢玲子のキルトフェスタ2025』。そこには百恵さんの新作も展示されるという。

 

新作キルトができたということは、家族の絆がより深まっている証拠と言えるだろう――。

 

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出典元:

WEB女性自身

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