《10万人超が熱狂》なぜ今、盆踊り?若者&外国人がハマる“フェス化”の背景を盆踊りアーティストが解説
画像を見る 盆踊りアーティストで舞踊作家の高尾可奈子さん(写真:本人提供)

 

■「盆踊りのために仕事を変える人も」 “盆オドラー”の深すぎる世界

 

こうして盆踊りに魅了されると、さらに深みにハマっていく人も少なくない。

 

「もう“盆踊り依存”ですね(笑)。日本各地の盆踊りに参加するために、仕事を変える人もいます。参加しやすい仕事に変えたという人も」

 

いわゆる“盆オドラー”たちは、夏だけ踊っているわけではない。

 

遠方の盆踊りへ“遠征”する人もいれば、シーズンオフの冬には仲間とオフ会を開き、各地の練習会に参加することも。

 

「冬も隔週くらいで踊っている人たちがいます。そこから友達を紹介して、また輪が広がっていく。コミュニティは確実にありますね。盆踊りをきっかけに結婚したりカップルになった人もいるようです」

 

ただ踊るだけではない。世代を超え、地域を超え、国境を超えて人と人をつなぐ――。盆踊りはいつの間にか、現代の新しいコミュニティにもなっている。

 

一方で地方では、少子高齢化や担い手不足などから、長年続いてきた地域の盆踊りが存続の危機に直面しているケースもある。

 

そんななか、盆踊りを地域活性化のきっかけとして復活させる動きも出ている。

 

「盆踊りって、年齢を問わず、若い人からご高齢の人、外国人まで参加できます。だから地域交流の場として、盆踊りに目をつけた地域もあるんじゃないでしょうか」

 

コロナ禍で数年間開催できなかったものの、近年の盆踊りブームをきっかけに「何年ぶりかに復活」という地域もあるという。

 

伝統を守るだけではなく、新しい人を地域に呼び込む。盆踊りは今、そんな役割も担い始めている。

 

■9月こそ盆踊り!秋祭りで“盆踊りトランス”を体験して

 

「盆踊り=8月」というイメージが強いが、実は9月以降も楽しめる機会はまだまだある。

 

なかでも注目したいのが、9月4、5日に開催される東京・浅草の「雷門盆踊り」。

 

浅草の大通りを封鎖し、大きなやぐらを囲んで踊る大規模な盆踊りで、通りに沿って細長く何重もの踊りの輪ができるという。

 

「大人数で盆踊りのトランス感を味わいたいなら、雷門盆踊りはおすすめです。人数も都内でも有数の多さ。やぐらから離れるとお手本が見えないので、各所にリードする人が立っていて、みんなで踊れるようになっています」

 

9月12日には東京の有明ガーデンで「有明まつり」も開催。全国各地の盆踊りを一曲ずつ楽しめるほか、ポップな曲も取り入れ、昼過ぎから夜まで6時間以上にわたって踊れるという。

 

さらに9月以降は、神社などで「奉納踊り」として行われる秋祭りも増えてくる。祭りのシーズンは11月ごろまで続くため、盆踊りを楽しむチャンスはまだ残されている。

 

「4時間踊っても足りなくて、その後、深夜まで踊れる場所があったら踊っていたりします(笑)」

 

夏が終わったからといって、盆踊りまで終わるわけではない。むしろ、暑さが少し和らぐ9月は、初心者が盆踊りの輪に飛び込む絶好のタイミング。太鼓の音に誘われて、知らない人たちと同じ輪の中へ。

 

一度入ったら最後、30分、1時間と踊り続け、「あと一曲だけ」と抜けられなくなる――。この秋は、そんな“盆踊り依存”の心地よさを味わってみるのもよさそうだ。

 

画像ページ >【写真あり】「フェス感覚で参加する人が増えた」という(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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