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「社内で“あの人”に堂々と歯向かって出世できる人はいませんよ。まさに“天皇”です」

 

声を潜めてこう打ち明けるのは、あるテレビ朝日関係者。その“天皇”とは、テレビ朝日ホールディングスの代表取締役会長を務める、御年82歳の早河洋氏だ。

 

‘67年にテレ朝前身の日本教育テレビに入社し、報道畑でキャリアを積み重ね、’85年に久米宏さんが司会を務めた報道番組『ニュースステーション』を立ち上げ、初代プロデューサーを務めた早河氏。当時、午後10時台に生放送されていた報道番組はキー局になかったなか、“わかりやすさ”を打ち出す試みが功を奏し、高視聴率を連発する屈指の人気番組に育てた。

 

その後は、『ニュースステーション』の功績が変われ、’95年に広報局長に就任して以降は凄まじいスピードで出世を遂げていき、’09年に遂にテレビ朝日の社長に就任。同社の社長をこれまで朝日新聞社出身者が務めてきた慣例を覆し、生え抜きとして初めて就任するという快挙を成し遂げた。

 

「テレ朝は視聴率争いで中位が定位置でしたが、早河さんが社長に就任すると、次々と改革を断行し、’12年に開局以来初となるプライム帯(午後7〜11時)で首位を獲得すると、翌年にはゴールデン帯(午後7〜10時)とプライム帯の2冠も初達成。’14年に代表取締役会長会長兼CEOに就任し、’16年にはサイバーエージェントと協業する形で『Abema TV』も立ち上げました。

 

社長を退いたあとも代表権は持ち続け、’25年に現在の西新社長が就任したタイミングでテレビ朝日の代表権を手放していますが、ホールディングスでは今も代表権を持っています」(テレビ局関係者)

 

‘24年と’25年の年間で2年続けて、個人、世帯視聴率どちらでも3冠を獲得し、テレビ界の王者に上り詰めたテレ朝。それだけに、その礎を築いた早河氏の威光は凄まじいものがあるという。

 

「人事や改編はもちろん、局として力を入れている番組の内容やキャスティングについても、早河会長にお伺いを立てた上で、進められることが未だに多いです。早河会長に気に入られないと出世できないため、視聴者ではなく早河会長の方を向いて仕事をしている上層部も少なくない。そのため、視聴者にとって何がいいか、ではなく、“早河会長がどう思うか”という番組や編成になることが多い。

 

昨年にはフジテレビ問題によって引責辞任したフジテレビ・遠藤龍之介氏の後任として、ついに悲願だった民放連の会長にも就任しており、その影響力が衰える様子はまったくありませんね。フジテレビの日枝久さんのように、まさに“テレ朝の絶対権力者”です」(前出・テレビ朝日関係者)

 

そして、最近、そんな“天皇”早河会長の絶大な権力を象徴する“ご神体”も誕生していたのだが――。

 

「それは『AI早河会長』です。早河会長の仕事観やテレビ朝日の歴史などを学習させたAIボットのようなもので、開くと“AI早河会長”と対話できます。テレ朝のAI戦略部が中心となってそれなりの費用をかけて開発したそうで、今年4月1日の入社式で早河会長が自ら新入社員の前に登場して、『AI早河会長』誕生をアピールしていました。

 

ただ、公開されてから半年以上が経ちますが、周囲で活用している人を見たことはありません。社内イントラで公開されており、利用するには自身の社用アドレスでログインする必要があるのですが、どうやら誰がログインして、どんなことを打ち込んだのかが会長にわかるような仕組みになっていると聞きました。これには若手社員もドン引きしていました。早河会長に筒抜けなのに、一体誰が使うと思っているのか……」(前出・テレビ朝日関係者)

 

しかし、こんな状況でも早河会長に真っ向から進言できる人は社内にはいないという。

 

「今回のAI早河会長も、会長自らが指示して作らせたというよりかは、気に入られたい周囲の人間が提案して実現したものだと聞いています。視聴率も個人と世帯で3冠をとったことはすごいことですが、テレ朝の視聴者層はシニア層が多く、ゴールデン帯の番組でも広告が苦戦しているという実情もあります。ただ、こうした今の方向性は早河会長が築いたものなので、まずこの現実とのズレをどうにかしないといずれ大変なことになる気がしています」(前出・テレビ朝日関係者)

 

社内に貼られた「AI早河会長」をアピールするポスターには、「テレビ朝日の未来についてお話しましょう」と語っている早河会長の姿が。童話「裸の王様」のように、「王様は何も着てないよ!」と叫ぶ子供が登場してもプライドのためにパレードを続けるのか、ここで引き返すのか――。テレビ朝日の“未来”はそこにかかっているのかもしれない。

画像ページ >【写真あり】絶対権力者の早河会長(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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