松下奈緒～3rdアルバム『pf』リリース　vol.2

前回に引き続き、女優の松下奈緒さんのインタビューをお届けします。

『歌姫』ということは、松下奈緒さんは歌手でもあるの？
と思われる方。
彼女は20年のピアノ歴を生かして作曲もおこないますし、歌手でもあるんですよ。

発売されたばかりの3rdアルバム『ｐｆ』は、音楽家としての彼女の才能をいかんなく発揮された完全オリジナル作品。

女優業もすこぶる順調、アーティストとしも成熟期を迎えた松下奈緒さんのコメントには、世に自分の作品を発表するということの喜びと大変さが垣間見れます。

[E:note]今回の作品で学んだこと、得たことは何ですか。
松下：去年末から現場に入り、この作品で09年が始まったんですよね、なんだろう……とても深い、濃いところでこのドラマに、人に関わったような気がしますね。ずっと同じ人たちと同じ場所にいるから、ふだんあまり話さないようなことでもいろいろ話すんですよね。監督、スタッフのみなさん、俳優の先輩の方々、みなさんといろいろ話をしていて、「こういう気持ちでモノをつくるんだなぁ」って教えてもらえたんです。ドラマに対する自分の気持ちが今までと違う気がしました。

[E:note]どんな話をされたのですか。
松下：何より、自分の思ったことを直接、すぐに話せる環境だったんですよね。監督に台本の「ここをこうしたい」と話して、それが反映してもらうこともありましたし、お互いどう思っているか、どうした方が良いか意見を言い合えた。撮影が終わって一緒に食事をする事が多く、話す機会や時間がたくさんあったんですよね。それに、天気が良いと、それだけでふだん言えないことも話してしまうような、ホッとするようなところがあって。ドラマを面白くするのは誰かの一言だったりするんですよ。島民役を演じていた役者の先輩の方々はみなさん本当に細かい芝居をされるし、もっと面白くならないかって貪欲な姿を見て、私もそれに食いついていこうと思いましたね。

[E:note]プライベートのことを少しうかがいたいのですが、2月8日で24歳。いわゆる年女ですよね。
松下：ぜんぜん考えてなかった（笑）！　早いなぁ～、何も変わらないですよ、20歳の頃と。というか、気持ちとして変わりたくないの。24歳って微妙な年ごろですよね、自立できているようでそうでもない。でも、将来どういうふうになりたいのか考えなくてはならいない年齢でもありますよね。そういう意味では大人になってからの成長のときでもあります。親がよく言うんですよ、「私が24歳のときには結婚してたわよ」って。あり得ないです、まったく！何を言っているの！って感じで(笑)。

[E:note]ピアノを弾いているときの松下さんはどんな感じなんです。
松下：ピアノの前では無心ですよ。まったくもって自分の世界です(笑)。弾いているときに何か言われてもぜんぜん気づかないんですよ、芝居をしているときはそうでもないんですけど（笑）。何て言うか、ピアノをやっているときのほうが、迷いがない。自分が今どういう状況か、ピアノを弾いているとわかるんです。でも、お芝居をしているときはそうもいかない。おそらくそれは、ピアノは長年やってきたことだからだと思いますけどね。

[E:note]それはたとえば自分が辛いときにピアノに向かうと忘れるという意味ですか？
松下：辛いときにピアノに向かうと余計辛くなりますね。だから、ピアノを弾くことは解放でもない。もちろん息抜きにはなりますよ、でもそれは何かを忘れたい、というのでもないから……。つまり、のめり込んでいるとき、遊んでいるときと使い分けているんでしょうね。

～to be continued～
松下奈緒さんのインタビューは次回に続きます[E:flair]

[E:camera]撮影／ND CHOW

[E:note]松下奈緒CDリリース情報
3rdアルバム『ｐｆ』発売中!!

【収録曲】
01. f 　　～SONY”VAIO”CMタイアップ曲
02. Raindrop
03.夏の思い出　　～NTV「行列の出来る法律相談事務所」企画曲
04. Carnival night
05. Balloon　　～BS日本ＴＶ特別番組「メンデルスゾーン幻想」テーマ
06. VILLEFRANCHE
07. Ceu Azul
08. 足跡
09. Sofa
10. Memories
11. Voce　contains excerpt from ‘Sliabh Na Mban’
12.ほし　　～TBS日曜劇場「本日も晴れ。異状なし」より
13. f （solo）