草刈正雄 正統派二枚目がミュージカル風スパイコメディに挑む!
正統派二枚目俳優として知られる草刈正雄さんが、パロディー満載のコメディー映画『0093 女王陛下の草刈正雄』に出演し話題になったのが07年。
そして今年、再びコメディー映画に登場!
ポップな歌をうたわないと心臓が破裂してしまうというヒットマン役に挑戦しました!!
デビュー間もない頃に受けた女性自身取材の思い出を語りながら、インタビューがスタート。
時おり、あの渋い声でワハハハハという豪快な笑いを挟みながら、映画について語ってくださいました。
くさかり・まさお★
52年9月5日生まれ、福岡県出身。70年資生堂が男性化粧品ブランドとして発売した商品『MG5』の広告で衝撃的デビューを飾る。そ
の端正な容姿で一世を風靡。その後俳優に転身。主な代表作にテレビドラマ『華麗なる刑事』、映画『沖田総司』、『復活の日』、『汚れた英雄』などがある。
現在、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』に出演中。
映画『歌うヒットマン!』
6月18日(土)より新宿シネマートにてロードショー
公式サイト http://www.blooming-net.com/hitman
(あらすじ)
極度の緊張状態を維持しなければならない『暗殺者(ヒットマン)』。闇を暗躍する伝説の凄腕ヒットマン『JK』。そんな彼が、『緊張時に歌って踊らないと
心臓が破裂してしまう薬』を飲まされてしまった! 解毒剤を求めて闇の組織を追いつめるうちに出会うひとりの美女。そして誰もが予想しなかった巨大な陰
謀。歌うヒットマン・JKが華麗に舞い踊る!
キャスト:草刈正雄 和央ようか 真木蔵人
主題歌:Zeebra&AKTION『HITMAN』
――映画を拝見させていただいて、美男美女が真面目にコメディ―を演じているところがおもしろかったです。草刈さんご自身は完成作を見てどのような感想をお持ちになりましたか?
「想像以上におもしろかったです(笑)。最初に3Dでやると聞いて『コメディー映画を3Dでやる意味あるの?』と思ったんですけど、その効果が出ていました
ね。『3Dで良かったな』と。あとは、zeebraさんにエンディングを歌ってもらってかっこよく終われたなと。僕もzeebraさんのようなかっこいい
歌を歌いたかったけどね(笑)」
――歌の経験はあったんですよね?
「はい、以前、歌っていました。そういう意味では大丈夫でしたけど、踊りは苦手で、劇中の踊りは、僕のアドリブの踊りなんですよ。ぐちゃぐちゃでむちゃくちゃ
な踊り。その場で思いついたものを踊っていただけなんです(笑)。もう少し時間があったら歌や踊りを深く練習したかったかな」
――07年にもコメディー映画にご出演されていますよね?
「はい、そうです。『0093女王陛下の草刈正雄』っていうすごいタイトルの作品でした(笑)。もともとコメディーが好きなんですよ。今回のオファーもうれしかったです」
――見るのも好きだけど、演じるのもお好きということなんですね!?
「そうです。いい意味で裏切りたいという想いは役者さん皆持っていると思うんだけど、そういった意味で『この人がここまでやるんだ』っていう驚きを見ていただきたい。それが一番の喜び」
――草刈さんご自身、ご自分に笑いのセンスがあるなと思うことはありますか?
「あるよ(笑)。<ニヤリと笑う>」
――07年の『0093女王陛下の草刈正雄』に出演された時の周りの反応はいかがでしたか?
「好意的に見てくれましたよ。『草刈さん、こういうのもやるんだ』っていうような意見が多かったですね。昔は二枚目俳優というレッテルが貼られていましたけ
ど、『こういうのもやるんだ』という意外性を見てもらうのは、やっぱり役者としてもおもしろいです。いつも同じじゃつまらないですしね」
――草刈さんの、二枚目で渋いというイメージを持っていた方は驚いたかもしれませんね。
「僕はもともと『裸の銃を持つ男』という映画シリーズが好きで、この線を狙いたいと思っているので、07年の作品の時は周りの反応はあまり気にしなかったですね。この映画もヒットしてほしいと思います」
――今回、JKという殺し屋を演じましたけど、演じるにあたって心がけたこととは……
「なんにも考えなかったかな(笑)。楽しめればいいなって。ただ監督からは『基本的にはコメディーですけど、真面目にやりましょう』とは言われましたね。この作品はコメディーを皆本気で演じているというところがおもしろいところなので」
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
「盛り上がっていましたよ。皆この台本を気に入っていて、すごく楽しんでいました。それが一番うれしいですよね。いろんなアイデアを出しながら」
――いま、台本についてお話がでましたが、最初に台本を読んだあとの感想というのは?
「いやぁ、おもしろいなと思いましたよ。緊張時に心臓がバクバクして歌って踊らないと死ぬ、とか、この発想に驚きました。おもしろいよね。ばかばかしいというか(笑)。日本人の発想じゃないですよね」
――草刈さんが思うこの作品の見どころや魅力はどんなところですか?
「シリアスな役をしてきた役者さんが多く集まっているのに、皆が本気でコメディーをやっているというのが一番の魅力だと思いますね。そこに尽きます」
――『0093女王陛下の草刈正雄』では娘さん(女優・草刈麻有)と共演されましたが、今回の作品の感想などはお聞きになりましたか?
「彼女はまだ見てないんですよ。ただ、出ることは知っていたから、『またコメディーでおもしろいことやるの?』って言っていた記憶があるけど(笑)」
――親子共演された時の思い出がありましたらお聞かせください。
「やっぱり緊張しましたね。彼女のデビュー作品でしたから。監督からも言われるわ、僕からも言われるわで、けっこうパニックになっていたと思いますよ」
――先輩として娘さんに演技のアドバイスをしたり、何か相談されたりすることはありますか?
「僕からは映画の撮影の時だけ。あとは何も言っていませんね。いまの若い役者さんは自然で上手な人がいっぱいいますよね。彼女もセンスがあると思います。僕の17、18歳の時と比べたら全然上手です。親だから甘い視点で見ているわけではなくてね」
――ところで、今後もコメディー作品のオファーがあったら……
「出続けますよ!(笑)。マジメな役にもおもしろいに役も挑戦します。ギャップを楽しんでもらいたい」
――では最後に『歌うヒットマン!』のPRを読者にお願いします!
「コメディー映画の3Dというのもめずらしいですし、かっこよくてセクシーな方たちが真面目にコメディーをやっているので、そういうところをぜひ見て楽しんでもらえたらと思いますね。摩訶不思議な映画をお楽しみください」