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話題作で立て続けに印象的な役柄を演じている若手俳優、野村周平が出演する映画『江ノ島プリズム』が公開される。

のむら・しゅうへい★

93年11月14日生まれ、兵庫県出身。09年『THE PUSH!マン
~あなたの周りのイケてる子募集~』でグランプリを受賞。10年にドラマ『新撰組 PEACE
MAKER』(TBS系)で俳優デビュー。おもな出演作に連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(NHK)などがある。10月に映画『男子高校生の日常』の公開
が控えている。

映画『江ノ島プリズム』

 

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監督/吉田康弘 
8月10日(土)~、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
C)2013「江ノ島プリズム」製作委員会
(オフィシャルサイト)http://enoshimaprism.com/
スタイリスト 吉本知嗣
ヘアメーク 川島享子(FACTORY1994)

 

――修太(福士蒼汰)、ミチル(本田翼)、朔(野村)という、3人の幼なじみの物語ですが、朔をどう分析して演じましたか?
「心
臓に病気を持っているという役だったので、あまり元気さを感じさせないよう、注意しました。朔は、簡単にいうと“ツンデレ”。主人公の修太のような、活発
な子に憧れているんでしょうね。僕自身とは、人とのかかわりを意識しない、マイペースなところが似ているような気がします。いつも一歩引いたところから物
事を見る感じというか

――野村さんはスポーツが得意ということで、朔とは違って活発なんですよね!?
「そうなんです。だから、そういう面は朔とは似ていないですね。それに朔は、真面目で賢そうだけど、僕は、勉強はあまり得意ではなくて。似ているようで似ていない感じでしょうか

――撮影はいつごろされたんですか?
「去年(12年)の12月です。真冬の七里ガ浜の風は冷たかったですが、毎日きれいな風景が見られて、撮影は楽しかったです。癒されることも多くて

――完成作をご覧になっての感想をお聞かせください。
「青春がいっぱい詰まっていて、心が温まる話だと思いました

――福士蒼汰さんと本田翼さん、同年代との共演となりましたが、共演のご感想は?
「最初は人見知りが出てしまって、なかなか話せなかったんですけど、台本読み、リハーサルと、少しずつ自分を出せるようになって打ち解けていきました。自然といろんな話ができるようになっていきましたね。幼なじみという役なので、やはり仲のよさが出ないといけませんから

――たとえば、どういうお話をされたんですか?
「他愛のないことから、演技について、どういう役者になりたい? といった真面目な話もしました

――野村さん自身はどういう役者さんになりたいですか?
「僕は、いつでもどんな色にも染まることができる役者さんになりたいです。経験や演技力はまだまだなので、まずはそこを養うことが大事だと。これからも一生懸命やるだけです」

――この作品の魅力は、どういうところにあるとお考えですか?
「タイムスリップするというSF的要素もあり、恋愛の要素もあり、いろいろなものがつまっているのが魅力ですね。甘酸っぱいシーンでは、お父さんお母さんの年代の方は、若いころを思い出すかもしれませんね」

――野村さんは事務所のオーディションでグランプリを受賞して、芸能界でお仕事をするようになったということですが。
「そうです。父が応募してグランプリを獲って、現在に至る、という感じです

――お父さんが応募、というのはあまり耳にしませんよね。
「で
すよね。賞金が出るので、父はそれを期待して応募したんです(笑)。それで、まさかのグランプリを受賞。運命ってわからないですよね。それがきっかけで芸
能界に入りましたが、最初はもっと華やかな世界だと思っていたら、そうでもなくて。大変な時期もありましたが、今は役作りをはじめ、仕事が楽しいので、本
当に親に感謝しています

――出演作も多くなりました。町を歩いていると声をかけられませんか?
「『梅ちゃん先生』に出ていたときは、役名の『光男』って呼ばれることがとても多かったです。『35歳の高校生』のときは、ドラマの中でピンクのパーカーを着ていたので『ピンクのパーカーの人ですよね?』っていわれて。声をかけてもらうのは本当にうれしいです

――役作りが楽しいとおっしゃっていましたが、いつも役作りはどのようにされているんですか?
「もらった本のセリフをひとつひとつ読んで、その意味を考えて。その作業だけで、気づいたら2時間経っていたということもありました。セリフを口にしながら『どういう気持ちでこの言葉を使ったんだろう』とか、そういう風に考えたりするのが楽しいんですよ

――特技はスポーツということですが、オフの日の過ごし方を教えてください。
「ス
ノーボードをしたり、スケボー、BMXという自転車競技をしたり。それにサーフィンやサバイバルゲーム。自分を空っぽにできるし、リフレッシュできます
ね。公園とかで友達と普通に遊んでいても、まわりにはまったく気がつかれないです。そういう活発なイメージがないみたいで」

――たしかに、静かに本を読んでそうなイメージが……。
「それは『梅ちゃん先生』の影響かと(笑)。もちろん本も読みますけど。読書しているほうがモテるんでしょうか?」

――モテると思いますよ。
「モテる? じゃ、そうします。これからはカフェで読書をします。見かけたときはぜひ声をかけてください(笑)」

――今後、挑戦したい役はありますか?
「今は、いただいた役を一生懸命やりたいです。でも、願望としては、少女マンガに出てくるような、めちゃくちゃモテる役をやってみたいですね。現実ではモテないので(笑)

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