「出演が決まったとき、おばあちゃん孝行ができるなと思いました。僕も小さいころからずっと朝ドラを見ていたんです。母からは『めちゃくちゃ喜んでいる』と聞きました」
そう語るのは、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で、栄輔役で出演中の松下優也(26)。戦後の混乱期の中、明るく生きる姿が印象的だ。
「栄輔はたしかに明るいけれども家族全員を失っている。そこはどう演じればいいのだろうと僕も気になりました。でも、監督から、戦後は全員誰しもが大切な人を失っていたという話を聞いて、すっと腑に落ちたところがあって」
朝ドラといえば『あさが来た』のおディーンさまのようなイケメンの登場も期待されるが……。
「監督が女性キャストの方に僕のことを『イケメン枠の』という紹介をしたことがあって……。やめてください、“イケメン枠”って恥ずかしいですから(笑)」
今後は、主人公・すみれ(芳根京子)との“片思い”の関係も気になるところ。
「すみれには紀夫さんという夫がいると頭ではわかっているけど、気持ちがついていかない複雑なところはこれから描かれていきます。男は外、女は内という時代背景の中、女性が新しい日本をつくっていくところが見どころになっていくと思います」