「実は私自身はスマートフォンを所持しておらず、SNSもほとんど利用していません。パソコンでメールのやりとりをしたり、携帯電話でショートメールのやりとりをするくらいなんです。情報番組にレギュラー出演していますので、ときどきニュースをインターネットでチェックすることはしていますが、書き込まれたコメントの内容に心を締め付けられるような気持ちになることがあります」
そう語るのは、スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さん(52)。ネットにあふれる心ない言葉、スマートフォンに依存したましいを削る老若男女……。日本を憂える江原さんが語った「心豊かな人生を送るために必要なこと」とは−−。
「人生の時間には限りがあります。もし余命半年と宣告されても、スマホでゲームに興じたり、それほど大切ではない知人とのLINEのやりとりに時間を割いたりするでしょうか?まず『自分が没頭していることは、その程度のもの』という自覚を持つことです。ママ友に悪く思われたくない一心で、LINEを続けざるをえないという女性もいるかもしれません。でも返信が遅かったからといって離れていくような人は、本当に友人でしょうか?私はそんな人とは付き合う必要もないと思いますし、それが私がスマホを持たない理由の1つでもあります」
子どものスマホの所持率も年々上昇しているいっぽうで、“LINEいじめ”なども問題になっている。
「こうした時代ですから、お子さんにやむをえずスマホを所持させなくてはいけないこともあるでしょう。まず大事なのは、ずっとは扱わせないことです。自宅に帰ってきたら預かるとか、一定の時間しか使わせない工夫です」
また、鍵になるのが“親子の会話”だと江原さんは言う。
「社会の悲惨なニュース、心ないコメントなどについても、しっかり親子で話し合いましょう。『こんなふうに、他人の悪口を言うことはどう思う?』『こんなことを書くなんて、人間として間違っているよね』と、お子さんと語り合ってください」