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「『いただきます』(『ごきげんよう』の前身番組)の視聴率が上がってきて人から見たら調子に乗ってたかもしれないな。僕もキャーキャー言われたんだから。でも、僕はその前に萩本さんに『視聴率10%は子どもと女のコが騒ぐ。20%でおばさんが“あら”って声をかける。30%超えるとおじさんが“おっ”と言う』って言われてるから。調子には乗らなかったと思う」

 

こう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第76回のゲスト・タレントの小堺一機さん(61)。『欽ちゃんのどこまでやるの!?』で関根勤との“クロ子とグレ子”で、一躍人気者となった小堺さん。だが、『ごきげんよう』の前身番組『いただきます』を始めたばかりのころは、自分が空回りし、視聴率が思うようにあがらなかったそう。

 

そのとき、思い出したのが萩本欽一さんの「お前にピンの仕事はこない、全部自分でいっちゃうから」という言葉だったという。この言葉に「人の話を聞くのも大事な仕事だったんだ」と自分の立場をあらためたところ、『いただきます』は人気番組となっていった。そんな、“欽ちゃんのびっくり伝説&金言”を小堺さんが教えてくれました!

 

■「仕事と私生活、両方幸せ」なんてありえない!

 

「『仕事と私生活、両方幸せなんてない』『運を使ってる人がいるとダメだ』と、よく聞きました。結婚した人は現場からはずすし、買ったマンションの鍵を捨てさせていたことも。ゴルフに行って、天気がいいと萩本さんは『ダメ。仕事がうまくいって、気持ちよくゴルフできるなんて、そんなわけない。神様そんなの許さない』と」

 

■「ただいま」と言って帰ってくる日にドラマはない!

 

「台本を読んで『“ただいま”って書いたの誰だ、“ただいま”って帰ってくる日にドラマはないよ。その前に言いたいことがある日にドラマがあるの』と言って、作家が書き直してましたね。それで、「“芋みつけたよ”。『これだよ、これ!話が転がるよ』と、丸く収まりましたが、翌日には“ただいま”に戻っていました(笑)」

 

■偉人伝を読め。大事なのは「失敗ばかりしていた」の部分!

 

「『伝記を読め』ともよく言ってました。偉人伝には、成功が最後の少ししか書かれていないと。それまでの失敗談や苦労話がほとんどで、大事なのはその部分。『最初からうまくいってる人は偉人になってない、そこに気がつかないとダメ』とも。萩本さんもいろいろな苦労を経験されて、視聴率100%男になった方ですからね」

 

■焼き肉を食べ終わった後に「もう一回、稽古に行こう」!

 

「少し視聴率が下がったときに、焼き肉を食べに行ったんです。『これね、誰かが嫌だなって思ってるんだよ』という話になって、そのまま終わると思ったら、『もう一回、稽古に行こう』って。夜の10時にテレビ朝日に戻ったら、暗いから警備の人が萩本さんのことを『どなたですか?』と止めてしまって。それは一大事でした」

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